ハーレーに乗っていると、かなりザックリした質問をぶつけられるんですよね。
毎回こんな感じのフワッとした回答をせざるえない……。
突然声をかけられるのはハーレーあるあるではないでしょうか?
そして『何ccあるの?』とか『トラブル多いの?』と続くのが定番。
偏見に満ちたネガティブな質問が多いのは気のせいでしょうか?
本記事では【ハーレーの『あるある』な偏見に満ちた質問と無難な回答】をまとめました。
13年間ハーレーに乗っている筆者が、実際に聞かれた内容をもとに作成しています。
では行ってみましょう。
ハーレーの排気量と重さについての質問が多い
ハーレーって排気量何ccあるの?
これが一番聞かれます。断トツで。
筆者のツインカム96を搭載したダイナストリートボブは1586cc。
現行の車種に搭載されているミルウォーキーエイトエンジン(Milwaukee-Eight™ VVT 121)は1977ccです。
いっそのこと『2000ccくらいです』って答えておきましょう。
>>ハーレーダビッドソンは何cc?現行・歴代モデルの排気量一覧
ハーレーって重そうだよね
モデルによって異なりますが、主力モデルは300kg~400kgです。
車体が重いデメリット
これだけ車体が重いとデメリットが多いです。
- 整地していない駐車場でサイドスタンド(ジフィースタンド)が沈む。
- 傾斜がある駐車場だと車体の移動に力が必要。
- 倒したときに引き起こせるか不安。
この重さがハーレーを購入するのに躊躇する要因の1つではないでしょうか?
ツーリング先でスタンドが沈んで大変な目に遭いました。
重さに対してそれほど身構える必要はない
とはいえ、駐車場の問題は止め方次第で何とでもなります。
具体的には……
- 傾斜がついている場所は避ける
- 駐車場から出やすい向きにまわして止める
- 整地されていない場所はスタンドパッドを敷く
それと教習所のバイクを引き起こせる技能があれば、車体を倒してしまっても意外と簡単に持ち上がります。
エンジンガードが付いていると持ち手を確保できるので楽ですよ。
ハーレーだから3拍子鳴るんでしょ
アイドリング時の排気音が3拍子っぽく聞こえることから『ハーレー=3拍子』のイメージがついています。
ハーレーは何でもかんでも3拍子じゃないと声を大にして言いたい。
高年式のハーレーだと3拍子は難しい
ツインカムで3拍子を再現しようとすると、アイドリング時の回転数を650rpmくらいまで下げる必要があると言われています。
ここまで落とすと強化オイルポンプも必要になってくるので、手間だけでなく、大きな費用もかかります。
しかも、ここまでやってもショベルヘッドエンジンのような3拍子を再現できないんですよね。
3拍子にこだわるのであれば、古いエンジンのハーレーを購入したほうが手っ取り早いです。
アイドリングを落とすメリット
筆者のツインカムダイナはエンジン保護のためにアイドリングの回転数を落としています。
- 純正:1000rpm
- EFIチューニング後:720rpm
アイドリング時のエンジン音の煩わしさも無くなるのでオススメです。
3拍子まではいきませんが、アイドリング音がカッコ良くなりましたよ。
ハーレーってどのくらい走るの?
筆者のダイナストリートボブは燃料計が付いていますが、アテになりません。
ダイナ・ストリートボブ(FXDB)の特徴と欠点【14年目の正直レビュー】
200kmくらいに1回のスパンで給油しています。
排気量の割には低燃費ですが、オートバイのカテゴリーとしては燃費が良いとは言い難いです。
なおハーレーはハイオク仕様です。
間違えてレギュラーガソリンを入れると、めちゃくちゃノッキングします。
【ハーレーの偏見】ネガティブなイメージを持たれている
ハーレーって何であんなに爆音なの?
昔のハーレーはノーマルマフラーでもそれなりの音がした
20世紀末の排ガス規制前の車両はノーマルマフラーでもそれなりの音がしました。
だからと言って爆音ではありませんよ。
21世紀に入って、排ガス規制に対応したハーレーはだいぶ大人しいサウンドです。
前世代のツインカムエンジンは、アイドイング時に排気音よりもエンジン音が目立ちました。
最新のハーレーの音も悪くない
大人しい高年式のハーレーですが、最新型のミルウォーキー8は違いました。
ノーマル車両なのに迫力のあるサウンドです。
ただし、規制ギリギリを攻めているので少しでもセッティングを弄ると車検に通らないそうです。
ハーレーって振動が激しくて疲れそうだよね
実のところ、振動が大きいのはアイドリング時だけなんです。
エンジンを回して走りだしてしまえば、振動がおさまるつくりになっています。
とはいえ他のバイクに比べて振動は大きめで、古い車両になればなるほど顕著です。
振動で手が痺れて運転に支障が出るほどではありませんよ。
ハーレーに乗っている人って革ジャンにサングラスに半キャップだよね?
ハーレー乗りイメージも変わってきている
10年以上ハーレーに乗っていますが、最近は革ジャン・革パン・バンダナのコテコテのハーレー乗りは少なくなってきました。
どちらかというとカジュアルな感じだったり、プロテクターの付いたしっかりしたバイクウエアを着用した人が増えた印象です。
筆者はデッキジャケットとペインターパンツの組み合わせが好きです。
ハーレーのヘルメット事情
ひと昔前は半キャップにサングラスの組み合わせが定番でしたよね。
なんなら、ジェットヘルやフルフェイスはダサいなんて風潮もありましたよね。
しかし時代は変わるものです。
いまや街中で頻繁にフルフェイスヘルメットを被ってハーレーに乗っている方が増えてきました。
こうした背景にはデザイン性の向上性があると考えます。
何より安全で快適ですからね。
ちょっとハーレーが気になる人に質問されること
ハーレーってどんなモデルがあるの?
ちょっと前までは、スポーツスター、ダイナ、ソフテイル、ツーリングの4モデルがメインでした。
残念ながらダイナモデルは2017年に廃盤となってしまいました。
人気があったのに何故でしょうか。。
ダイナ・ストリートボブ(FXDB)の特徴と欠点【14年目の正直レビュー】
スポーツ(スポーツスター)
コンパクトで運動性能に秀でた人気モデルです。
2021年は空冷エンジンから、新たに水冷エンジンを搭載した車両に生まれ変わりました。
後述するソフテイル、ツアラーと異なるエンジンを搭載しています。
クルーザー(ソフテイル)
リアリジッド風の外観が魅力の人気モデルです。
ターミネーター2で有名なファットボーイもソフテイルファミリーの1つです。
現行のファットボーイはハーレー伝統の空冷45度V型エンジン(ミルウォーキ8)を搭載しています。
ツーリング(ツアラー)
ハーレーのフラッグシップモデルです。
ソフテイルと同様、伝統の空冷45度V型エンジン(ミルウォーキ8)を搭載しています。
大柄な外観ですが、ソフテイルよりもバンク角が確保されていて運転しやすいんですよね。
ハーレーっていくらで買えるの?
世界的な原材料高などのコスト高の影響と、円安でジワジワ値上げが始まっています。
実際に2023年モデルは20~30%の値上げされたモデルもありました。
スポーツスターが100万円以下で買えた時代が懐かしいです。
エボ?ツインカム?
歴代のビッグツインモデルに搭載されてきました。
- クルーザーモデル(ソフテイル)
- ツーリングモデル(ツアラー)
現行の車種に搭載されているのはミルウォーキー8ですね。
スポーツスターを含む他のモデルは別のエンジンを搭載しています。
ハーレーダビッドソンの歴代エンジンの種類【歴史と特徴をサクッと解説】
ハーレーの工具ってインチ?
ハーレーは意外と日本メーカー部品も使われているんです。
例えば、スイッチ類やフロントフォークですね。
とはいえ、日常のメンテナンスであれば、それほど工具を揃えなくても十分賄えます。
ハーレーの整備に必要な工具【最低限これだけ買っておけば十分】
なお、ハーレーに使用されているボルトは一般的なインチねじではありません。
ホームセンターではあまり取り扱っていないユニファイねじを採用しています。
ホームセンターに売っているインチねじはハーレーに使えない理由
ハーレーの間違った先入観
ハーレーって身長が低いと乗れないの?
男性の平均身長が180センチ近いアメリカ人向けに設計されていますからね。
だからといって諦めるのはまだ早いです。
ハーレーも日本のマーケットを意識して、一部のモデルをミッドコントールに変更して販売しています。
フォワードコントロールが足を前へ投げ出しているような位置であるのに対し、ミッドコントロールはそこから後方向へ行った位置に配置されます。元々、バンク角を稼ぐ為、ステップの位置を高くしたのが始まりと言われています。擦り抜けのためにカスタムされたという、フリスコスタイルなどによく見られるカスタムです。
引用:GUTS CHROME
その中でもダイナモデルはミッドコントロールポジションの車種が多いのでオススメです。
中古のハーレー・ダイナを買うときの8つの注意点【ストリートボブを例に解説】
生産中止になってしまったの新車では手に入りません。
ハーレーって倒せないし乗りづらそうだよね?
ハーレーはいわゆるアメリカン、クルーザーと呼ばれるジャンルです。
なので『ハーレーだから運転しづらい』ではありません。
車高を落としたり、よっぽど倒さなければ大丈夫です。
ハーレーってトラブルが多いの?
散々『ハーレーはトラブルが多いから気を付けろ』と言われてきました。
驚いたことに13年間所有して大きなトラブルはありません。
とんだ肩透かしです。
21世紀に入ってから製造精度と品質管理が向上しハーレーは壊れにくくなったんですよね。
ハーレーは壊れる?13年間所有してみて【大きな故障はしない】と結論
ツーリング先で体験したハーレーのトラブルまとめ【ツインカムダイナの場合】
ハーレーって維持費が高そうだよね
筆者の所有するダイナ・ストリートボブの維持費は年間約13万円です。
※任意保険・ガソリン代を含む
ハーレーは社外品のパーツが多く流通していて選択肢が多く、やり方次第では日本車よりも維持費を抑えることができます。
日本メーカーのスーパースポーツバイクのほうがよっぽど維持費がかかりますよ。
ハーレーの維持費は高い?13年所有したストリートボブを例に税金・整備費を紹介
突然声をかけられるのはハーレーあるある
高速道路のパーキングや道の駅に訪れると、けっこう声をかけられるんですよね。
基本的には楽しい会話になるんですが、『ん?』って質問があるのも事実。
いかにハーレーというバイクが偏見を持たれているかが気付かされます。
良くも悪くも世間が思っているほど特殊なバイクでは無いし、特別な人が乗っているわけでもありません。
ハーレーは頻繁に試乗会を開催しているので、少しでも興味が湧いたら実際にまたがってみるといいですよ。
ディーラーに行けば気軽に試乗させてもらえますよ。
もしバイクの乗り換えを検討されているのなら、いきなり買取査定を申し込むのは避けたほうが良いです。
いったん一括査定に申し込んで、相場を知ってから動き出したほうが損をしなくて済みます。
\利用実績8万件以上の安心バイク買取 /
バイクの写真を送るだけで査定額を提示してくれますよ。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
コメント