ハーレーは壊れる?13年間所有してみて【大きな故障はしない】と結論

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『ハーレーは壊れる』

良く耳にする話ですが、少し誇張されている部分があります。

製造精度・品質管理の向上もあり、21世紀に入って製造されたハーレーは壊れにくくなりました。

残念ながら、20世紀に製造されたハーレーは壊れやすい傾向があるのは事実です。

筆者はツインカム96を搭載したダイナ・ストリートボブを12年間所有していますが、今まで大きなトラブルはありません。

ハーレーを所有して遭ったトラブルを紹介【ツインカム96ダイナの場合】

とはいえ小さなトラブルはありましたが……

本記事ではハーレーは壊れると言われてしまう理由と、ハーレーを購入する前に知っておいて損は無い情報を書いていきます。

では行ってみましょう。

この記事を書いた人
  • 所有車種:2009年式FXDB
  • 所有歴:13年
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ころつけです
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ハーレーと他のバイクメーカーの故障率比較

下の表はアメリカの非営利消費者組織である【コンシューマーズ・ユニオンのコンシューマー・レポート】の調査結果です。

メーカー 故障率
ヤマハ11%
スズキ12%
ホンダ12%
カワサキ15%
ビクトリー17%
ハーレー・ダビットソン26%
トライアンフ29%
ドゥカティ33%
BMW40%
出典:Consumer Reports

どうでしょうか?

イメージより故障率が低い印象を受けたのではないでしょうか。

事実、筆者の周りでハーレーに乗っている人の故障の話は聞いたことがありません。

korotsuke

ただし高年式の車両に限ります

なぜハーレーは壊れやすいイメージがついてしまったのか

なぜハーレーは壊れやすいという、ネガティブなイメージがついてしまったのでしょうか?

筆者の主観になりますが、他のメーカーに比べて旧車の流通量が多いのが要因と考えます。

20世紀に製造されたハーレーは壊れやすい

パンヘッド、ショベルヘッドなどの古いエンジン搭載したハーレーは人気があります。

エンジン自体の造形美はもちろん、現行の車両には無い独特の味がありますよね。

しかし、これらの古いエンジンを搭載した車両は壊れやすい。

信頼度の高いエボリューションエンジンですら、最後に製造されてから20年以上経っています。

20世紀に製造されたエンジンです。

古い車両なので、ゴム類や電気系統は劣化は避けられません。

加えて1970年代のAMF時代に製造されたショベルヘッドは、他の年式に比べ製造精度が低いと言われています。

親会社であるAMF社のやる気の無さから、この頃はハーレーの暗黒時代と揶揄されています。

ある程度の知識とトラブルを楽しむくらいの気持ちを持ち合わせていないと、古いハーレーを維持するのは難しいと考えます。

ショベルヘッドエンジンの不具合は、部品自体の質が悪いわけではなく組み上げが雑なのが要因だと言われています。
事実、バイク屋さんでしっかり整備したショベルヘッドの車両は元気に走っています。
もし整備しても壊れるのなら、エンジン設計そのものが悪いという事になるはずです。

21世紀に入って製造されたハーレーは壊れにくい

製造精度と品質管理の向上により、高年式のハーレーは壊れにくくなりました。

ツインカム88以降のエンジンですね。

そうは言っても機械モノ。

絶対に壊れないなんてことはありません。

有名なトラブル事例と言えば、ツインカム88エンジンの『カムテンショナーの破損』でしょうか。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-4-9.jpg
引用:ネオガレージ

ツインカム88に乗っている限り逃れられない問題なので、購入時は頭に入れておいた方が良いと思います。

korotsuke

壊れる前にギアカム化するのがトレンドです。

車体の個体差

今は昔と違って品質管理が徹底されているので、個体差は限りなく小さくなりました。

ひと昔前に海外旅行に行った際に現地の人に『車は水曜日に製造されたものを買え』という話を聞きました。

『月曜日と火曜日は土日のバカンスの余韻で頭がいっぱい』

『木曜日と金曜日は土日のバカンスの事で頭がいっぱい』

という理由らしいです。

日本じゃ考えられない話ですよね。

話を盛りすぎだと思いましたが、昔の車体は個体差が大きかったのは事実です。

高年式の車両は製造精度と品質管理が徹底されているので安心ですよ。

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高年式のハーレーでも起こるトラブル

水冷スポーツスター 出典: ハーレーダビッドソンジャパン

ハーレーならではのトラブル

年式に関係なく部品の緩みが発生しやすい

ハーレーは『エンジンの揺れ・振動』が魅力のひとつ。

いっぽうで揺れ・振動の代償で、各部品のボルト類が緩みやすくなっています。

帰ってきたら部品が無くなっている話は良く耳にしますよね

部品の緩みの対策

ロックタイト(緩み止め剤)を塗布すれば間違いないですが、整備の時に邪魔になるのがイヤですよね。

筆者はロックタイトを使いたくないので以下の方法で対策をしています。

緩み止め対策
  • スプリングワッシャーの使用
  • ダブルナット
  • ボルト先端にグリス散布

ありふれた手法ですが、これだけで『振動によるボルト緩み』は防げますよ。

筆者はシフトチェンジペダルが外れたのをキッカケに、しっかり対策を施しました。

それ以降は『ボルト緩みによるトラブル』は発生していません。

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新モデルや初期ロットには注意

出来ることなら、リリースから1年以上経過したモデルを選んだほうが安全です。

なぜなら、新モデルや初期ロットには、不具合が発生することが多々あります。

これは日本メーカーにも言えることですが、外車はその傾向が顕著です。

直近だと2022年にリリースされた水冷ナイトスターですね。

プログラムに不具合があって、エンジンが始動できない。

ダミータンク下の配線のカプラを抜き差しすれば復旧するそうですが……

プログラムの書き換え準備中とのことでしたが、もう実施されたのでしょうか?

ハーレーは壊れやすいは昔の話

モデルごとに差異はありますが、近年のハーレーは壊れにくくなりました。

もちろんオイル交換などの基本的な整備をしっかりやる前提ですが、安心して遠くにツーリングにいけます。

ハーレーのオイル交換手順【頻度・使用量・やり方を紹介】

13年間ダイナ・ストリートボブに乗っていますが、大きなトラブルは起こっていません。

『ハーレーは壊れやすい』は、もう昔の話です。

必要以上に故障を恐れる必要はありません。

ぜひ自分が乗りたいバイクに乗ってください。

今回の記事は以上になります。

最後まで読んでいたただいてありがとうございました。

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