ハーレーを納車したら、最初に何を準備したら良いのでしょうか?
大雑把なくくりですが、揃えておきたいアイテムは下記の5点です。
- 乗車時の装備品(ヘルメット等)
- 盗難対策アイテム(バイクロック等)
- ウェア類
- 車体装備品(サドルバッグ等)
- 工具
優先順位は【赤色 → 橙色 → 緑色】です。
筆者はハーレーを納車した当時、アレもコレもと手を出して多くの無駄な出費をしました。
ただでさえ納車したばかりで金欠気味だったのに。
本記事では筆者の経験をもとに、本当に必要なアイテムと適切な購入タイミングを紹介します。
では行ってみましょう。
ハーレーに乗るときの装備品
- ヘルメット
- バイクインカム
二輪車を運転するので、当然ヘルメットは必需品です。
もし余裕があれば、インカムもセット取り付けておくとバイクライフがより楽しいものになります。
ヘルメット
ハーレー乗りのスタイルといえば半キャップにサングラスをイメージするのではないでしょうか?
でもオススメしません。
なぜなら安全面はもちろん、使い勝手の面でもデメリットが多いからです。
半キャップは違反では無い
誤解されがちですが、半キャップでハーレーを運転しても違反ではありません。
PSCマーク、またはSGマークのどちらかが付いていれば大丈夫です。
『ハーレーにフルフェイスはダサい』は時代遅れ
本国の米国のハーレー乗りはシンプソン、BELL、ICONのフルフェイスヘルメットを愛用する人が多いです。
日本でも少し前のボバースタイルの流行から、フルフェイスが定着してきました。
さらにハーレー社は、これまでの路線と一線を画すパンアメリカンや、水冷スポーツスターをリリースして多角的な戦略をとっています。
このような背景もあり、ハーレーはハーフヘルメットを被るべきという概念は薄れてきています。
インカム
こちらは余裕があれば……です。
例えば、交差点での信号が変わるか変わらないかの境目。
先頭の人が突っ切るか突っ切らないかアナウンスしてくれるので、交差点でのモヤモヤが無くなるんですよね。
楽しい会話ばかりにフォーカスされていますが、インカムは安全面でもメリットがありますよ。
盗難対策アイテム
乗車時の装備品と共に、真っ先に準備しなければならないのが盗難対策です。
直近(2021年)のバイクの盗難件数は下記のようになっています。
罪種 | 認知件数 | 検挙件数 | 検挙率 |
---|---|---|---|
オートバイ盗難 | 7569件 | 1289件 | 17.0% |
高額で転売されるハーレーは特に注意が必要です。
バイクロック
しっかりしたロックは高額です。
でも盗まれるよりはずっとマシだと思いませんか?
ちょっと痛いですが、筆者は必要な費用と考えます。
チェーンロック
定番なだけに『100均で購入できる安価なもの』から、『バイクが買えるくらいの高価なもの』まで千差万別。
安物のチェーンロックはワイヤーを束ねただけなので、油圧カッターで簡単に切れます。
一般的にロック類に充てる金額は車体の10%くらいと言われています。
少し値が張っても強固なものを購入しましょう。
ディスクロック
ツーリング先でも注意を払う必要があります。
最初は安価なもので良いので、携帯しましょう。
ロックをかけないバイクが多数の中、『盗難対策をしている』と意思表示をするだけでも違います。
盗難保険は必要?
結局のところ盗まれたら自分の乗っていたバイクは戻ってきません。
保険料を払うんだったら、その分を盗難対策に充てたほうが合理的です。
とはいえ、余裕があれば加入しても良いと考えます。
現実的な話をすると保険金が下りれば、次の車両を購入する軍資金になりますからね。
ハーレーに合うウェア類
あわてて購入する必要は無いと思います。
自分のバイクに乗っていれば自然とスタイルが固まってきますね。
逆を言えば、スタイルが固まらないうちに色々揃えてしまうのは勇み足と言えます。
スタイルが固まるまでは持っている服の中から、間に合わせておけば無駄な出費を防げます。
ハーレーに合うアウター
ハーレーといえば革ジャンをイメージされると思いますが、革ジャンにこだわることはありません。
特に、近年はカジュアルな格好を好む方が増えてきた感じがします。
アウターを選ぶ時の注意
アウター購入時に注意してもらいたいのが下記の3点です。
- 丈が長すぎないこと
- タイトすぎるサイズ感ではないこと
- 重すぎないこと
見た目ももちろん大事ですが、アウターが邪魔になって運転に支障をきたしたら本末転倒です。
安全に、なおかつストレスを感じない服装が理想的です。
オススメのアウターのタイプ
10年以上ハーレーに乗ってきましたが、冬のツーリングに適していると思うのは下記の3タイプのジャケットです。
- デッキジャケット
- 革ジャン(レザージャケット)
- コーチジャケット
インナーの着回しを考えると、この3種類が一番扱いやすいと考えます。
ハーレーに合うパンツ
ハーフパンツで乗られている方もいれば、革パンの方まで千差万別です。
筆者としては、ある程度安全性を鑑みたパンツを選んでほしいと考えます。
パンツを選ぶ時の注意
パンツ購入時に注意してもらいたいのが下記の3点です。
- ワイドなシルエットのもの
- 薄い素材のもの
- 半ズボン、裾が短いもの
特に半ズボンなどの肌の露出するものは避けるべきです。
オススメのパンツのタイプ
普段着の延長でハーレーに合うと感じたのは下記の3つのタイプのパンツです。
- ヘビーオンスデニム
- ペインターパンツ
- レザーパンツ(革パン)
オールシーズン着用、安全性を鑑みると、この3種類が万能と考えます。
ハーレーにオススメのブーツ
VANSを合わせた西海岸スタイルも人気ですが、安全性・操作性の面からブーツを履いてほしいと考えます。
ブーツ選びの条件
- 耐久性の高い素材
- 傷が目立ちにくい
- 汚れに強い
シフトチェンジなどの過酷な環境に耐えられるブーツを選びましょう。
シーソーペダルにしてしまう選択肢もありますが、安全面でもブーツを選ぶメリットは大きいと考えます。
バイクのシーソーペダルのデメリット【ハーレーに取り付けてみた】
ハーレーとドクターマーチンは相性が良い
筆者はバイク用ブーツにドクターマーチンをオススメします。
なぜなら、先ほど条件をすべて満たしているだけでなくファッション性も高いからです。
ハーレーにおすすめのグローブ
『おしゃれは足元から』なんて言うけれど、手元だってしっかりした物を身に着けたいですよね。
グローブ選びのポイント
- ハンドルを握ったときにストレスを感じないもの
見た目も大事ですが、もっとも重要なのは使い心地。
握ったときに圧迫感があると運転中にストレスを感じるだけでなく疲れますからね。
つい見た目を重視してしまうグローブですが、使用感の面を考慮すると大手メーカー製のものを選んだほうが安心です。
黒ばかりのハーレーに別の選択肢を
ハーレーの定番は黒のレザーグローブですよね。
黒いボディにメッキパーツを組み合わせたモデルが多いハーレーは黒のアイテムと相性が良いです。
でも黒ばっかりだと、つまらなくないですか?
そんな考えのもと、へそ曲がりな筆者は茶色いグローブを選びました。
意外とハーレーと茶色のグローブは相性が良いですよ。
車体装備品
ロック類に比べると優先順位は低いです。
とはいえ、あるだけでツーリングに自由度が格段にアップします。
- サドルバッグ
- ツールバッグ
- スマホホルダー
特に積載スペースが皆無のハーレーにはサドルバッグは欲しいアイテムのひとつですよね。
サドルバッグ
これがあるだけでツーリングの自由度がグッと高まります。
オススメは20Lサイズ
筆者が20Lサイズを推す理由は以下の2点です。
- 車体とのバランスの良さ
- 日帰り~1泊まで対応できる万能さ
もちろんツーリング先や目的によって最も適したサイズは変わってきます。
見た目とのバランスも取り付ける車種次第ですよね。
サイズを間違えると運転に支障が出る
大きすぎるサドルバッグは運転に悪影響を及ぼします。
地上高を確保できず、車体を傾けるたびにサドルバッグが路面を擦ります。
バッグが破損するだけでなくバランスを崩して転倒するおそれもあります。
ツールバッグ
車載工具入れとしてだけではなく、ETC機器の格納場所として活用している人います。
車載工具入れとしての役割
ダイナ・ストリートボブを購入したときに車載工具が付いてきました。
しかしハーレー社の言う車載工具とは名ばかりで、車載するところがありません。
そういった面からもツールバッグは必要ですよね。
ツーリング先で、トラブルに見舞われた時に車載工具があると安心です。
取付位置はダウンチューブの下がオススメ
- 限られた車体の積載スペースを犠牲にしなくて済む
- 主張しない、目立たない
ダウンチューブの下に取り付けると、見た目がスッキリしてカッコいいです。
その反面、路面の雨に濡れやすいなどデメリットも多々あります。
スマホホルダー
筆者は残念なくらい方向音痴です。
先日はデパ地下で迷子になりました。
そんな筆者にはスマホのナビは必須。
今となってはナビに限らず、お気に入りの音楽を再生したりと、バイクにスマホを取り付けるのが当たり前になっています。
無くても困りませんが、あると本当に便利なアイテムですよ。
ハーレーの整備に適した工具
優先度は一番低いです。
ある程度知識があって『自分で整備できる方』は揃えても良いと思います。
しかし、『自分で整備したい方』は、ひとまず様子を見たほうが良いと思います。
せっかく買った工具も出番が無かったり、必要の無い工具を買ってしまったり無駄な出費が増えてしまいます。
必要最低限の工具
基本的な整備に使うのはコチラの工具です。
- レンチ
3/8、7/16、1/2、9/16、5/8、3/4、10mm
- ソケット
5/8、5/8(Cタイプ)、エクステンション
- ヘックス
5/32、1/4、3/8、5/16、
- トルクス
T25、T27、T45
- ラチェットレンチ
- ドライバー
上記の工具を揃えれば、ハーレーの基本的な整備を賄えます。
自分で整備すれば節約になる
ハーレーは社外品が多く流通しているので選択肢が多く、工夫次第で日本車よりメンテナンス費用を抑えることが出来ます。
筆者が自分で整備しているのは下記の5項目です。
- オイル交換
- 社外品のバッテリーを使う
- プラグ交換
- エアクリーナ点検
- タイヤ交換のみショップに頼む
ここに書かれていることを実行すれば、年換算で30000円程のメンテナンス費用を節約出来ます。
慌ててアイテムを揃える必要ない
納車時のテンションのまま色々揃えるのはやめておいた方が良いです。
冷静さと知識が欠けたままの買い物ほど怖いものは無い。
きっと必要じゃ無いものまで買って後悔します。
まずは必要最低限のものだけを買って、本当に必要なものだけを少しずつ買い足していくくらいで丁度よいと思います。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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