ハーレーの盗難対策はしっかりやられていますか?
え?盗難保険に入っているから大丈夫?
盗まれた時の心配をしてどうする?まずは盗難対策に注力すべきだ。
偉そうにすみません。
ひと昔前に高額なバイク盗難保険に入っていた反動で、このような隔たった考えになってしまいました。
しかし盗まれてしまえば、自分のバイクは戻ってこないのは事実。
直近(2021年)のバイクの盗難件数は下記のようになっています。
罪種 | 認知件数 | 検挙件数 | 検挙率 |
---|---|---|---|
オートバイ盗難 | 7569件 | 1289件 | 17.0% |
一度バイクを盗まれてしまうと、手元に戻ってくる可能性は限りなく低いです。
時間のかかる面倒な手続きを経て戻ってくるのは、お金だけ。
このような背景もあり、筆者は盗難保険に加入していません。
筆者は盗難保険にかかるであろう費用を、盗難対策に投資しています。
とはいえ盗難対策に100点なんてない。
それでも、今日まで13年間盗難被害に遭わずにやり過ごしてきました。
本記事では筆者が実践している、ハーレーの盗難対策を紹介します。
ではいってみましょう。
バイク用をロックを使ったハーレーの盗難対策
一般的にロック類に充てる金額は車体の10%くらいと言われています。
現行のハーレーの平均販売価格は250万円前後。
この論理だとロック類に25万円を充てるのが適正……。
原付が買えてしまう金額ですね。
とはいえ、毎月盗難保険を支払っていると思えば安いもの。
では、筆者が実際に使っているロックを紹介します。
チェーンロック
定番のロックです。
定番なだけに『100均で購入できる安価なもの』から、『バイクが買えるくらいの高価なもの』まで千差万別。
ロックの素材に注意
安価なチェーンロックはワイヤーを束ねただけなので、油圧カッターで簡単に切れます。
盗難のプロからしたら付いていないも同然。
散歩感覚で盗まれてしまういます。
オススメはキタコウルトラロック
キタコ社独自の特殊合金を用いているので、硬いだけでなく衝撃にも強い、最強と謡われるロックです。
最上級グレードになると電動ノコギリ、ガスバーナーなどのハンドツールはもちろん、重機を用いた破砕機でも破壊できないオーバースペックな代物です。
欠点はメチャクチャ重いこと。
なんと重量は5kgオーバー。
おまけにワイヤー製のロック違って自由に曲げられない。
防犯性能は言うことはありませんが、使いづらいのが難点です。
とはいえ窃盗団からしたらこんな面倒なロックは嫌ですよね。
チェーンロックだけだと不十分
どんなに強固なロックを使っていても、複数人で持ち上げられてしまったら意味が無い。
ロックが付いたまま運び出されてしまいます。
チェーンロックを最大限に生かすには地球ロックが必要です。
どうやっても持ち上げられそうに無い地球に固定することで盗難を予防しようというのが地球ロックです。地球ロックと呼ばれていますが、実際に地球に杭を打って固定するとか、特別な道具を使うなんてことはありません。
引用:株式会社自転車創業
地球ロック出来ない場合
『地球ロックが重要なのはわかった。でも地球ロック出来るところが無い。』
そうですよね。
筆者も社宅の屋外駐輪場に停めていた時は困っていました。
解決策は、プレートタイプの地球ロックの使用です。
設置場所を選ばないので、どこでも使えます。
既製品の代替案
当時はプレートタイプの地球ロックの存在を知りませんでした。
苦肉の策で、車止めとアンカーフックを使って地球ロックモドキを自作。
どちらかと言うと『重りタイプ』の地球ロックに近いですが、低コストで製作できるのがメリット。
言うまでもなく、クオリティは既製品に遠く及びません。
既製品の購入をオススメします。
ディスクロック
ディスクロックとは、バイクのブレーキディスクに設置し、ディスクブレーキを回転できなくする補助ロックです。ポケットサイズで軽量なため、携帯性にも優れており、自宅の駐車場をはじめ、どのような場所でも簡単に利用することが可能です。
引用:Zurich
オススメはキタコディスクロック(KDLシリーズ)
ディスクロックの弱点は、ディスクローターを外されてしまうと無効化されてしまう点。
しかし、キタコ社のディスクロック(KDLシリーズ)は、その弱点を解消。
シャフトが取り付けられていて、ホイールと併せてロックする仕組みです。
シャフトがホイールに当たるので、ロックが取り付けられたまま移動が出来なくなっています。
最近は大きすぎる筆者の物とは異なりコンパクト価格を抑えたモデルも販売されています。
これなら自宅用とツーリング用で兼用できますね。
ディスクロックを購入する時の注意点
ほぼ車種を選ばないチェーンロックと違い、ディスクロックは車種を選びます。
- ブレーキローターの厚さとピン穴の大きさ
- ホイールの形状と大きさ
※キタコ社の製品紹介ページに測定方法が記載されています
購入後『使えない!』なんてことにならないように注意しましょう。
盗まれやすいハーレーはバイクガレージに保管したい
バイクガレージの盗難防止効果は大きい
冗談はさておきバイクガレージの盗難防止効果は大きいです。
- バイクが外部の人の目に触れない
- 自宅を空ける時も安心
特に窃盗団の大好物のハーレーはガレージに保管したいですよね。
バイクが外部の人の目に触れない
窃盗団もバカではありません。
いや。人のものを盗もうっていうんだから馬鹿ですね。
行き当たりばったりでなく、下見を重ねます。
屋外に駐車していると、常にバイクの保管状況が外部にさらされている状態です。
その点、ガレージは安心です。
外部からバイクがどのような状態で保管されているかわかりません。
わからないものを盗むのは難しいですからね。
自宅を空ける時も安心
バイクガレージがあることで、旅行などで家を空けるときの盗難リスクが減ります。
- ガレージ前に車を前向き駐車で停める
- 車にはハンドルロック
物理的にバイクをガレージから出せなくするのは盗難防止に効果的です。
さらに人感センサー付きの照明や防犯カメラがあると、窃盗犯への牽制になりますよね。
代替案はレンタルボックス
『そんなこと言ったってガレージを設置するスペースなんて無いよ』って方も多いはず。
筆者の友人もそのひとりで、レンタルボックスを利用しています。
とはいえ、セキュリティのしっかりしたバイク用レンタルボックス相場は月額10000円。
ちょっと維持費が高いですよね。
その代わりにセキュリティ対策がしっかりしたレンタルボックスは、盗難補償が付帯してくるタイプもあります。
盗難保険が年50000円(車種で変動)と考えれば、実質、半額くらいで維持できます。
とはいえバイクを保管するだけの場所にしたら勿体ない。
筆者だったら、少し広めのスペースを契約して秘密基地化します。
※ただの筆者の願望です。
\ 全国に約10万室展開/
お金をかけない盗難対策を紹介
ロックに加えてバイクの停車のしかたにも、ひと工夫しましょう。
持ち主が始動に10分かかるなら、正攻法で始動させない窃盗犯は、それ以上の手間と時間を要します。
時間をかければロックを解除出来るとしても、窃盗犯は時間がかかるのを嫌います。
少しでも窃盗犯に『メンドクサイ』と思わせましょう。
壁際に停車する
ささやかな抵抗です。
壁際に限らず、ロックを解除しづらい位置にバイクを停車しましょう。
窃盗犯に作業スペースを与える必要はありません。
ギアを1速に入れておく
気休め程度の効果かもしれません。
意外と見落としがちなんですよね。
しかしギアを1速に入れておくのは盗難対策以外にも効果があります。
車体が動かなくなるので、バイクが安定するメリットがあります。
これをやっておくだけで大きな地震がきても、転倒しづらくなります。
東日本大震災の時も転倒しませんでした。
バイクカバーをかける
『ガレージに停めているからカバーなんて被せないよ』
少し面倒ですが、間違いなくカバーを被せたほうがいいです。
なぜなら窃盗犯は実行に移す前に下見にくるからです。
窃盗犯がガレージを覗いた時に、バイクにカバーがかかっていたらどうでしょう?
- カバーの中でどんなロックが施されているかわからない
- カバーを剝がして元に戻すのが面倒
窃盗犯はターゲット(バイク)が見えないのを嫌がります。
バイクカバーひとつでも、窃盗のハードルが上がる。
バイクを見せないのは有効な対策です。
もちろんガレージにはしっかりカギをかけましょう。
盗難保険は不要と言えるくらい盗難対策をしっかりすべき
筆者は若いころディーラーでハーレーを購入した時に、言われるがままに盗難補償プランに加入しました。
保険料は年間で100000円くらい。
背伸びしてハーレーを購入した、当時20代前半の筆者には決して小さくない金額でした。
悩んだ結果、その金額でセキュリティ対策に投資したほうが合理的と考えました。
- 1年分の保険料で高価な盗難防止ロックが買える
- 3年分の保険料でバイク用のガレージを設けられる
けっきょく盗難保険は1年で解約しました。
盗まれたら自分の乗っていたバイクが戻ってくる可能性が低いのも解約を後押ししました。
とはいえ今は昔と違って、保証を絞った安価な盗難保険が販売されています。
現実的な話をすると保険金が下りれば、次の車両を購入する軍資金になりますからね。
すぐに結果が出るので、試しに見積もりをとってみてはいかがでしょうか。
\ 1分でわかる /
月換算で3000円以下に収まるのであれば、盗難保険の加入はアリだと思います。
ただし、盗難対策を十分に施したうえで加入しましょう。
盗まれないに越したことはないですからね。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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