『ハーレーの維持費は高い』
そんなイメージを持っていませんか?
筆者も実際に所有するまで、ハーレーの維持費は高いと思っていました。
ところが実際に所有してみると、そうでもありませんでした。
車体 | 年間維持費(ガソリン代含む) |
---|---|
ハーレー ダイナ・ストリートボブ(筆者所有) | 12万7千円 |
平均的な1,000ccのバイク | 23万4千円 |
だいぶイメージと違いますよね。
とはいえ上記のデータはあくまで『平均』。
高く金額が算出されていると考えられます。
なので、割安と考えるよりは『国産車と変わらない』と考えていただいた方が、現実的かと。
本記事では筆者が所有している『2009年式ダイナ・ストリートボブ』を例に、実際にかかっている維持費を解説していきます。
リアルな維持費を知れば、ハーレーを身近に感じられるのではないでしょうか?
ハーレーの年間維持費【ダイナ・ストリートボブの場合】
おおまかな金額は以下のようになっています。
トータル | 車検 | 税金 | 任意保険 | 消耗品 | 燃料 |
---|---|---|---|---|---|
計126550円 | 28160円 | 6000円 | 25320円 | 17890円 | 60000円 |
では5つの項目ごとに解説していきますね。
車検費用 :56320円(ショップ委託・自賠責等含む)
車検費用内訳 | 金額 |
---|---|
車検整備技術料 | 25500円 |
ライン持ち込み代行手数料 | 13800円 |
自賠責 | 11520円 |
重量税 | 3800円 |
検査印紙代 | 1700円 |
筆者はお金を払ってバイク屋さんに委託しています。
- インジェクションチューニングをしている
- 故障の予兆を察知する目利きに自信が無い
どこのバイク屋さんに委託しても、
赤文字で書かれた『自賠責・重量税・検査印紙代』の3つの費用は必ず必要です。
自分で持ち込むユーザー車検を利用すれば、3つの費用だけ(17020円)で済ませることができますよ。
税金(軽自動車税):6000円
排気量 | 税額 |
---|---|
軽二輪(125cc~250cc以下) | 3600円 |
二輪の小型自動車(250cc超) | 6000円 |
軽自動車税は国産車、外車に関係なく、排気量に対して平等に課せられます。
二輪の小型自動車(250cc超)に該当するハーレーの税金は6000円です。
400ccと1584cc(TC96)の税金が同額なのは平等では無い気がします……
任意保険 :14500円
項目 | 補償内容・条件 |
---|---|
対人・対物賠償 | 無制限 |
人身傷害 | 3000万円 |
車両保険 | 未加入 |
年齢条件 | 35歳以上 |
等級 | 20等級 |
車両保険に入っていないにも関わらず、年間15000円近く持っていかれます。
(補償を手厚くしているのも要因ですが)
任意保険に加入していなかった知人が路肩の歩行者と接触事故を起こして大変な目にあっています。
加害者側になった時のリスクを鑑みると、任意保険は加入しておいて損は無いと考えます。
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筆者も自分の加入している保険が1番安いと考えていたので、やってみる価値はあると思います。
消耗品:17890円
ハーレーを購入する前はこういった消耗品類が高いイメージを持っていました。
実は国産車と大して変わりません。
オイル交換費用
部位 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
エンジン | 9000円 | 年2回実施想定(うち1回エレメント交換) |
ミッション | 1500円 | 車検前(2年1回交換) |
プライマリー | 1500円 | 車検前(2年1回交換) |
筆者はオイル交換を自分でやっているので、維持費を抑えられている側面もあります。
⇒ハーレーのオイル交換手順【ダイナストリートボブを例に頻度・使用量・やり方を紹介】
とはいえ、バイク屋さんに頼んでも国産車と費用は大差ありません。
バイク屋さんに頼んだ場合の目安
部位 | 金額(オイル代含む) |
---|---|
エンジンオイルのみ | 7800円 |
3部位全セット | 20000円 |
オイルのグレードを上げればキリがありませんが、これくらいが相場です。
ハーレーに限ったことではありませんが、ディーラーに持ち込んだらそれなりの金額になってしまいます。
その他の消耗品:5890円
整備内容 | 金額 | 頻度 |
---|---|---|
ブレーキフルード | 車検整備技術量に含む | 車検時 |
プラグ交換 | 2480円(イリジウム・2本分) | 車検前(2年1回交換) |
エアクリーナーエレメント | 3410円 | 車検前(2年1回交換) |
上記の3項目は、車検の度にやっておいた方が良い整備。
プラグ交換とエアクリーナーエレメントの交換は、特別な工具が無くても出来るので手が出しやすい整備です。
燃料代:60000円
ハーレーはハイオク仕様です。
筆者の所有するストリートボブの燃費はおおよそ15km/L。
年間5000kmくらいしか乗らないので、60000円くらいで収まっています。
※180円/ℓ換算
エンジンの大きさの割には燃費が良いですよね。
中期的に発生するハーレーの維持費用
今回紹介した維持費のほかに、中期的に発生するハーレーの維持費用を紹介します。
代表的なものは以下の3つです。
- タイヤ
- バッテリー
- ブレーキパット
ハーレーのタイヤは高くない
ハーレーは専用の特殊なタイヤを使っている?
そんなことはありません。
サイズの大小はありますが、一般的なクルーザー用のタイヤを履かせます。
タイヤ | タイヤ本体 | 組込み | 組込み&取付け |
---|---|---|---|
前輪(100/90B19) | 11000円 | 4000円 | 8000円 |
後輪(160/70B17) | 23000円 | 4000円 | 11000円 |
筆者は少しお金を出して寿命の長い【ミシュラン:コマンダーシリーズ】を履いています。
クルーザーモデルのタイヤの寿命が長めなので5年くらいもちますよ。
バッテリーは純正品にすべき?
ハーレーの純正品は高いです。
筆者は純正の半値以下のバッテリーを使っていますが、これといった不具合はありません。
純正品だから長寿命なのかと思っていましたが、社外品と大差ありませんでした。
バッテリーに限らず、純正にこだわらなければ安く維持できますよ。
ハーレーのブレーキパットの交換頻度は低い
14年間所有していますが、ブレーキパットを交換したのは1度だけ。
そうは言っても40000kmくらいしか走行していません。
乗り方で変わってくると思いますが、車に比べるとブレーキパットの減りは緩やかな印象です。
ハーレーダビッドソンの維持費は国産車と変わらない
筆者の所有するダイナ・ストリートボブの年間維持費は13万円程度です。
トータル | 車検 | 税金 | 任意保険 | 消耗品 | 燃料 |
---|---|---|---|---|---|
計126550円 | 28160円 | 6000円 | 25320円 | 17890円 | 60000円 |
冒頭で述べたようにハーレーの維持費は国産車と変わらないと考えても良いと思います。
ただし、昔の車両に比べて製造精度が上がっている『高年式の車両』に限ります。
具体的には『ツインカム96』以降の車両がオススメです。
機械物なので絶対はありませんが、故障のリスクを出来るだけ避けるに越したことはありません。
ハーレーは壊れやすい?14年間所有している管理人は【故障が多いのは過去の話】と考える
ハーレーダビッドソンの歴代エンジンの種類一覧【歴史と特徴を解説】
筆者はツインカムダイナを所有して14年。
今まで小さなトラブルはありましたが、走行不能になるようなトラブルは発生していません。
このような背景もあり、昔に比べてハーレーは『手の届きやすいバイク』になりました。
ディーラーで試乗もかなり軽い感じでさせてもらいます。
『ちょっと乗ってみます?』って原付みたいな感覚で試乗を勧められます。
ぜひハーレーを選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?
もし今お乗りのバイクからお乗り換えを考えているのであれば、なるべく早い時期のほうが良いと思います。
- 世界的インフレによる新車バイク価格の高騰
- 近年の中古バイク価格相場の高騰
- 排ガス規制の強化で生産中止になるモデルが増える
本記事でも、オイル価格の値上げに触れましたよね。
当然、バイクの価格も例外ではありません。
そして売却の際もディーラーでの下取り申し込むのは避けたほうが良いです。
取り扱っているメーカー以外は買い取り額が低い傾向があります。
一度バイク買い取り業者に査定してもらうのも賢い方法だと思います。
そうは言っても、いきなり買い取り業者に持っていくのはハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。
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ぜひ売却を考える前に一度利用してみてください。
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今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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