ハーレーのバッテリーは純正じゃなきゃダメ?社外品と比較してみた結果

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ハーレーのバッテリーは純正じゃないとダメ?

そんなことはありません。

筆者は互換性のある安い社外品のバッテリーで十分と考えます。

もちろん安心を求めるなら純正がいいです。

純正以外のバッテリーは『ハーレー特有の振動に耐えられない』と耳にしたことがあります。

でもハーレー以外の二輪車(例えばSR)もエンジンは激しく振動するし、何なら農道を走るスーパーカブのほうが過酷な環境ではないでしょうか?

もしそれでダメになるようなバッテリーだったらハーレー云々の前にアウトですよね。

筆者はこれまで何種類かの純正以外のバッテリーを試してきました。

たまたま運が良かっただけかもしれませんが、純正バッテリーと遜色なく使えてきました。

本記事では、これまで使ってきた純正以外のバッテリーの使用感・寿命を紹介します。

この記事を読めば、社外品バッテリーのイメージが変わるのではないでしょうか?

では行ってみましょう。

この記事を書いた人
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ハーレーの純正バッテリーと社外バッテリーの比較

スクロールできます
項目純正台湾ユアサスーパーナットスーパーナット
ハーレー用
ハーレー純正 バッテリー 66000207A AGM 97〜03年XLモデル 97〜17年ダイナモデル 97年以降ソフテイルモデル 07〜17年V-Rodモデルバイクバッテリー / STX20-BS (互換型番 65991-82B 65991-82A 65991-75C) ハーレー用 バッテリー 密閉型 MF SUPRE NATTO(スーパーナット)スーパーナット ハーレー専用AGMバッテリー 65989-97S■YTX20L-BS YTX20HL-BS 65989-97C 互換 65989-97S
寿命3年7ヵ月4年3ヵ月2年4ヵ月2年0ヵ月
価格(税込み)29,000円14,979円6,680円12,580円
電池セルの構成AGM密閉型鉛蓄電池密閉型鉛蓄電池AGM
購入はコチラ購入はコチラ購入はコチラ購入はコチラ
寿命は実際に筆者が使用した期間です。使用・保管条件は全て異なるため参考程度にお願いします。

電池セルの構成の構成については記事後半で解説しますが、ざっくり言うと……

  • 密閉型鉛蓄電池は一般的なバイク用バッテリー。
  • AGMは一般的なバッテリーに比べ高寿命、高性能とされている。

価格の比較

純正品は約30000円。

この価格は安心料だと理解している。

でも、最安値の社外品と比較しても3倍以上の価格差はどうなんだ。

この価格差なら毎年新しいバッテリーを買ってもおつりがきますよね。

そもそも鉛バッテリーは20世紀初頭に確立された技術です。

すでにコモディティ化されているので、基本的な構造の差はなく、価格ほどの性能の差は無いと考えます。

寿命の比較

純正バッテリー(ディーラー購入時に付属)3年7か月
社外バッテリー(交換した4個の平均)2年10か月
  • あくまで筆者が使った結果です。
  • その時々の管理の仕方によって条件が異なるので、一概にこの数字が正しいとは言えません。

こうして比較してみると、純正品も社外品も価格ほど寿命の差はありませんよね。

ハーレーの社外品バッテリーの比較

社外品バッテリーの寿命を比較

台湾ユアサ4年3か月
スーパーナット(1回目)1年5か月
スーパーナット(2回目)2年4か月
スーパーナット(ハーレー用)2年0か月

上の表のように社外品のバッテリーは寿命にバラツキがみられました。

その中で台湾ユアサは純正を凌ぐパフォーマンスです。

いっぽうで1回目のスーパーナットは2年もたずに寿命を迎えました。

寿命にバラツキが出た理由

社外品に寿命の差が出たのは個体差だけではなく、以下の条件も影響していると考えています。

  • 保管条件
  • 乗車頻度

台湾ユアサを使っていたころは、たまたま良い条件が重なって寿命が伸びたと考えます。

保管条件

バッテリーは使わないときでも自然に放電していきます。

暗電流と呼ばれるものです

暗電流とは、イグニッションスイッチがOFFの状態でも、時計やカーナビ、ECUの学習メモリーの保持のために常時流れている待機電流のことです。

(中略) 暗電流はバッテリーから常時消費されていますので、あまり乗らない車や、電装品の不具合で多量に流れてしまっている場合、バッテリー上がりの原因となります。

引用:カイセ株式会社

台湾ユアサは初めての社外バッテリー。

性能を疑っていた筆者は、ツーリングから帰ってくる度にバッテリーの端子を外していました。

※写真はスーパナット社のバッテリーです

端子を外すことで自然放電を防ぐことが出来ますよ。

通常、2週間を目安にバイクに乗る予定がないときに端子を外せばOK。

乗車頻度

台湾ユアサ製のバッテリーを使っていた時期は、狂ったようにバイクに乗っていました。

多少の雨でも週末になったらツーリングに出かけていました。

頻繁に乗っていたおかげで、バッテリーが充電されて長寿命に繋がったと推測されます。

  • 走行による充電は連続で60分以上が理想的。
  • 短い距離やアイドリングのみだと十分に充電されない。
  • 結婚して前ほどバイクに乗らなくなった
  • 面倒になってバッテリーの端子を外さなくなった

こんな使い方をしていれば、短命になるのも当たり前ですよね。

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オススメのハーレーの純正以外のバッテリー

筆者が使った社外バッテリーは以下の3種類です。

  • 台湾ユアサ
  • スーパーナット
  • スーパーナット【ハーレー用】

どれもコストパフォーマンスが高いのでオススメですよ。

台湾ユアサ

偶然良い条件が重なったのもあり、純正バッテリーよりも長く使えました。

ただし、ほかの社外品に比べてお値段が高めなのが難点。

とはいえ社外品といっても、ユアサ社はバッテリーの大手メーカーです。

初めて純正以外のバッテリーを使う方には安心感があると思います。

スーパーナット

台湾ユアサ製のバッテリーが4年も使えて味を占めた筆者は、もっと安いバッテリーを探しました。

そこで見つけたのが名前も聞いたこともない『スーパーナット』という名のバッテリー。

自社開発製品「スーパーナット」は世界のバイクメーカーで純正採用されるバッテリー工場で生産された高品質なバッテリーです。 非常に優れたパフォーマンスで、国産バッテリーと比べても同等のレベルです。

引用:南進貿易株式会社

メーカーホームページによると主な生産国は中国、韓国、ベトナムだそう。

値段も安いし、失敗したら『また台湾ユアサ製を買えばいい』くらいの気持ちで購入しました。

こちらは先にも述べたように、1回目のスーパーナットは1年半で寿命を迎えました。

筆者のズボラ管理の犠牲になりました。

バッテリーの寿命は管理のしかたで変わってくると思います。

事実このあと、同じものを購入して2年以上使えました。

乗車頻度は変わりませんが、毎回バッテリーの端子を外したのが効いたと思います。

なお、コチラのバッテリーは汎用品です。

ハーレー専用では無いので、ハーレーに取り付けるには端子にスペーサーを入れる必要があります。

※筆者は台湾ユアサに付属していた物を流用しています。

スペーサーはホームセンターでも購入できますが、不安な方は次に紹介する【ハーレー用】がオススメです。

スーパーナット【ハーレー用】

同じスーパーナット社で、ハーレー用が販売されているのを発見。

ハーレーの純正バッテリーと同じ、電池セルの構成がAGMとなっています。

Absorbed Glass Matの略。

高吸収性ガラスマットバッテリー。スポンジ状のガラスマットにバッテリー液を吸収させた構造のバッテリーのこと。

引用:東洋システム

AGMは通常のバッテリーより高寿命、高性能と言われています。

それにも関わらず2年で寿命を迎えました。

と言うのも、諸事情でなかなかバイクに乗る時間を確保できなかったからと考えます。

けっきょく性能の優れたバッテリーを買ったところで、管理を疎かにしてしまうとその特性を生かせない。

正直な話、AGMと言われても、普通のバッテリーと違いがわかりませんでした。

いっそのこと、安いバッテリーを短いサイクルで回したほうがコスパが良いんじゃないかと思ってしまいました。

とはいえ、純正品と同等というのは安心感がありますよね。

ハーレー純正以外のバッテリーでも不具合はない

ハーレー社は純正バッテリーの使用を推奨しています。

なので、間違いが無いのは純正品。

外れを引く可能性も低いですからね。

とはいえ社外品であっても、ある程度販売実績があるメーカーから購入すれば、外れを引く可能性はほとんど無いと考えます。

買い直してもお釣りがくる値段ですし、初期不良の返品保証がついている物もあります。

実際に何種類か純正以外のバッテリーを試してみましたが、純正品も社外品も価格ほど寿命や性能の差を感じられませんでした。

筆者は、今後も純正以外のバッテリーを選択するつもりです。

バッテリーは消耗品。

ダメになったら交換すれば良いくらいの考えです。

>>ハーレーのバッテリー交換のやり方【外し方~取り付け方の手順】

安いほうが、躊躇せずに交換できるメリットもありますからね。

今回の記事は以上になります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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