ハーレーのバッテリーは純正じゃないとダメ?
そんなことはありません。
筆者は互換性のある安い社外品のバッテリーで十分と考えます。

もちろん安心を求めるなら純正ですが
純正以外のバッテリーは『ハーレー特有の振動に耐えられない』と耳にしたことがあります。
でもハーレー以外の二輪車(例えばSR)もエンジンは激しく振動するし、何なら農道を走るスーパーカブのほうが過酷な環境ではないでしょうか?



もしそれでダメになるようなバッテリーだったらハーレー云々の前にアウトですよね。
ぇえ。純正信者だった過去を無かったかのように語っています。
筆者はこれまで何種類かの純正以外のバッテリーを試してきました。
たまたま運が良かっただけかもしれませんが、純正バッテリーと遜色なく使えてきました。
本記事では、これまで使ってきた純正以外のバッテリーの使用感・寿命を紹介します。
この記事を読めば、社外品バッテリーのイメージが変わるのではないでしょうか?
では行ってみましょう。
純正バッテリーと社外バッテリーの比較
価格の比較
30000円出しても足りない。
この価格は安心料だと理解している。
でも、高すぎやしませんか?



純正じゃなければ、安いもので5000円くらいで手に入ります。
社外品と圧倒的な差を見せてくれるのなら納得して買います。
でも値段ほどの性能差は無いんじゃないかと、元純正信者の筆者は考えてしまいました。
そして鉛バッテリーは20世紀初頭に確立された技術です。
すでにコモディティ化されているので、基本的な構造の差はありません。
とはいえハーレーの名を冠しているだけあって、品質管理の面では純正に分があると思います。
しかし社外品であっても、ある程度販売実績があるメーカーから購入すれば、外れを引く可能性はほとんど無いと考えます。



仮に外れを引いて買い直してもお釣りがくる値段ですし、初期不良の返品保証がついている物もあります。
寿命の比較
純正バッテリー(ディーラー購入時に付属) | 3年7か月 |
社外バッテリー(交換した3個の平均) | 3年1か月 |
- あくまで筆者が使った結果です。
- その時々の管理の仕方によって条件が異なるので、一概にこの数字が正しいとは言えません。



こうして比較してみると、純正品も社外品も価格ほど寿命の差はありませんよね。
社外品のバッテリー比較


社外品バッテリーの寿命を比較
台湾ユアサ | 4年3か月 |
スーパーナット(1回目) | 1年9か月 |
スーパーナット(2回目) | 3年2か月 |
上の表のように社外品のバッテリーは寿命にバラツキがみられました。
その中で台湾ユアサは純正を凌ぐパフォーマンスです。
対してスーパーナット(1回目)は2年経たずに寿命を迎えました。
寿命にバラツキが出た理由は?
社外品に寿命の差が出たのは、個体差だけではなく以下の条件も影響していると考えています。
- 保管条件
- 乗車頻度



台湾ユアサを使っていたころは、色々な好条件が重なって寿命が伸びたんじゃないかと思っています
保管条件
バッテリーは使わないときでも自然に放電していきます。



暗電流と呼ばれるものです
暗電流とは、イグニッションスイッチがOFFの状態でも、時計やカーナビ、ECUの学習メモリーの保持のために常時流れている待機電流のことです。
(中略) 暗電流はバッテリーから常時消費されていますので、あまり乗らない車や、電装品の不具合で多量に流れてしまっている場合、バッテリー上がりの原因となります。
引用:カイセ株式会社
台湾ユアサは初めての社外バッテリーだったので、念のため帰ってくる度にバッテリーの端子を外していました。





端子を外すことで自然放電を防ぐことが出来ますよ
通常、2週間を目安にバイクに乗る予定がないときに端子を外せばOKです。
乗車頻度


GSユアサを使っていた時期は、狂ったようにバイクに乗っていました。



多少の雨でも週末になったらツーリングに出かけていました
頻繁に車両に乗っていたので、バッテリーが充電されて長寿命に繋がったと推測されます。
- 走行による充電は連続で60分以上が理想的。
- 短い距離やアイドリングのみだと十分に充電されない。
これらが2年で寿命を迎えたスーパナット(1回目)との変化点です。
逆に2年で寿命を迎えたスーパーナットを取り付けていた時期は
- 結婚して前ほどバイクに乗らなくなった
- めんどくさくなってバッテリーの端子を外さなくなった



バッテリーは正直ですね
管理人のハーレーに取り付けてみた社外バッテリー
台湾ユアサ
しっかり管理したら4年以上も使えました。
ただし、ほかの社外品に比べてお値段が高めなのが難点。
とはいえ社外品といっても、バッテリーに定評があるユアサ社から販売されている製品です。



安心のユアサ製なので初めて社外品を購入する人にはオススメです
スーパーナット
台湾ユアサ製のバッテリーが4年も使えたので、味を占めてもっと安いバッテリーを探しました。
そこで見つけたのが名前も聞いたこともない『スーパーナット』という名のバッテリー。
自社開発製品「スーパーナット」は世界のバイクメーカーで純正採用されるバッテリー工場で生産された高品質なバッテリーです。 非常に優れたパフォーマンスで、国産バッテリーと比べても同等のレベルです。
引用:南進貿易株式会社



主な生産国は中国、韓国、ベトナムのようです
値段も安いし、失敗したら『また台湾ユアサ製を買えばいい』くらいの気持ちで購入しました。
こちらは先にも述べたように、2年も経たずに寿命を迎えました。
私のズボラ管理の犠牲になったわけです。
バッテリーの寿命は管理のしかたで変わってくると思います。
事実このあと、同じものを購入して3年以上使えました。



乗車頻度は変わりませんが、毎回バッテリーの端子を外したのが効いたと思います
スーパーナット【ハーレー用】
いま私の車体に取り付けているバッテリーです。
同じスーパーナット社で、ハーレー用が販売されているのを発見。
ハーレーの純正バッテリーと同じAGMという構造を採用しているので、通常のバッテリーより高寿命、高性能を実現したとの触れ込みです。
Absorbed Glass Matの略。
高吸収性ガラスマットバッテリー。スポンジ状のガラスマットにバッテリー液を吸収させた構造のバッテリーのこと。
引用:東洋システム



そこまで言うなら買ってみようじゃないか
しかし買ってみて気が付きました。
寿命が1年伸びたくらいじゃ元が取れないんじゃないか?
値段が通常の1.5倍するので、最低でも4年以上もってくれないと元がとれない。
なんなら無理して充電器でゾンビのように延命させるより、安いバッテリーを短いサイクルで回したほうがコスパが良いんじゃないか?



いまのところ不具合はありません。あとはどのくらい延命できるかですね
とはいえ、純正品と同等というのは安心感があります。
ハーレーの社外品のバッテリーはコストパフォーマンスが高い
今回の記事では社外品のバッテリーについて紹介しました。
私の考えは『バッテリーの基本構造が変わらなければ純正品も社外品も変わらない』です。
バッテリーは消耗品なのでダメになったら交換すればいい。
なので、安い社外品で十分という考えです。



安いほうが、少しでも始動が悪くなったら躊躇なく交換できるメリットもありますからね
この記事にあるように、社外バッテリーだからと言って性能が劣るわけではありません。
ぜひ社外品に挑戦してみてください。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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