ハーレーのプラグ交換は『車検の時にディーラーに頼めばいい』って思っていませんか?
それで正解です。
でもディーラーに頼むとプラグ代金に加え技術料が車検代に加算されます。
プラグ代の差額なんて1本300円程度。
作業時間も30分以下なので、技術料も2000円くらいで済んでしまうでしょう。

でも、この金額があればツーリングのガソリン代くらいは賄えてしまいそうですよね
そこで自分でプラグ交換にチャレンジしてはいかがでしょうか?
プラグ交換は特殊な工具もいらないので、手を出しやすい整備のひとつです。
今回の記事ではツインカム96ダイナを例にプラグ交換作業の、やり方と手順を紹介します。
この記事を読めば、初めてプラグに触る人でも簡単にプラグ交換ができます。
では行ってみましょう。
ハーレーのプラグ交換の事前準備
交換頻度
8000km、もしくは2年に1回
交換頻度は乗り方によっても異なります。
3000kmと言う人もいれば、20000kmと言う人も・・・。



私は距離数は気にせず『車検の度に交換』していますが、不具合は発生していません
必要工具
- 新品プラグ (メーカ純正:6R12)
- プラグレンチ5/8(Cタイプ)
- スレッドコンパウンド
私は2009年式ツインカムダイナに適合するNGK社のイリジウム製プラグ【品番:DCPR7EIX】を使っています。
プラグレンチは、たまたま持っていた【5/8ディープソケット】を使っています。
『プラグ専用のレンチ』は持っていません。



では、簡単な交換の手順を解説していきます
ハーレーのプラグ交換の手順①:プラグの取り外し


ツインカム96エンジンは、シリンダーヘッドの左側に2点あります。
必ず『エンジンを切ってから』作業に取り掛かりましょう。
- 感電して死に至るおそれがあります。
プラグホールのゴミの除去


取り外す前にプラグホールから中にゴミが入らないように、エアーダスターなどでホール周りのゴミを飛ばします。
プラグキャップを外す


この時コードでは無く、キャップを持って抜きましょう。



コードを引っ張るとプラグコードを痛めます
プラグ取り外し


露出したプラグを、プラグレンチを使って取り外していきます。


インジェクション車両は、『プラグの先端が白っぽいのが正常』です。
私の取り外したプラグが真っ黒なのは、『EFIチューニングして燃調を濃いめに設定』しているからです。
- 非イリジウム⇒真鍮製ブラシでクリーニング
- イリジウム製⇒プラグクリーナー使用(真鍮製はブラシNG)
ハーレーのプラグ交換の手順②: ギャップ調整について
ギャップ調整
プラグの適正ギャップは『0.9mm~1.1mm程度』です。
ギャップ調整にはギャップゲージを使うと、測定、調整が1つで賄えるので便利です。
イリジウム製プラグのギャップ調整は不要?
イリジウム製プラグは『ギャップ調整はしないでください』と記載されています。





一方で『イリジウムだろうがギャップ調整しろ』という意見もあります
- メーカーが『やるな』って言うんだから、やっていない。
- ギャップ調整しなくても今までトラブルが無い



箱に記載された『イリジウムプラグはギャップ調整するな』を盲目的に信じていました
イリジウムってギャップ調整して良かったの?が正直な感想です。
なお今回はギャップ調整無しで組み込みました。
ハーレーのプラグ交換の手順③:プラグの取付け
スレッドコンパウンドの塗布


ネジ切り部分に焼き付き防止のために、スレッドコンパウンドを塗布します。



電極に付かないように気を付けましょう
プラグホールへ組み込み


締め込めるところまでは、手で絞め込みます。
- 途中でネジの感じがおかしかったり、ナナメに刺さっているようならすぐに止める
- 最初から工具を使って締めると、ネジ山が破損する


最後はトルクレンチを使って『16~24Nm』で絞め込みます。
なお、私はトルクレンチを使っていません。
- トルクレンチの使用を推奨します
手で絞めるだけ締めて、最後にレンチで『少しだけ余裕を残して』締め込んでいます。



まだ締まりそうな感じで止めるくらいが、ちょうど良いです
プラグコード取り付け


端子に接点復活スプレーを塗布していきます。
- 車の整備では使った事が無いので、この工程は無視しても問題ないと考えています


最後にプラグ端子にプラグキャップを『カチッ』と感触があるまで押し込んで取り付けます。



これでプラグ交換は完了となります
もう片側のプラグも、同様の手順で行いましょう。
まとめ:プラグ交換はそれほど難しくない
- 新品プラグ (メーカ純正:6R12)
- プラグレンチ5/8(Cタイプ)
- スレッドコンパウンド
- エアーダスター
- ギャップゲージ
- 接点復活スプレー



オレンジで記載されているものは『あったら便利な物』です
- プラグキャップ取り外し (プラグホールにゴミが入らないように注意)
- ギャップ調整 ( 適正なギャップは0.9mm~1.1mm )
- 取付け ( スレッドコンパウンドを塗布し16~24Nで絞め込む)
プラグ交換は手順さえ把握すれば、それほど難易度は高くない作業です。
金額は大きくありませんが、自分で整備してみると普段見えないところにも目が行き車体トラブルの予兆を発見しやすいメリットもあります。
この記事を参考に、ぜひプラグ交換にチャレンジしていただきたいです。
今回の記事内容ははあくまで素人の作業手順の紹介となります。そのため、あらゆる人が作業を成功させるのを保証するものではありません。よって当ブログ管理人は作業の結果の安全性を一切保証出来ません。作業により物的損害や障害、死亡の可能性があります。この作業上において発生した物的損害や障害、死亡については当ブログ管理人では一切の責任を負いかねます。すべての作業におけるリスクは、作業を行うご本人に負っていただくことになりますので、充分にご注意ください。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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