筆者がダイナストリートボブを買ったのは今から14年前。
買ってから気が付いたんです。
近場にハーレーを整備してくれるバイク屋さんが無いことに。
それまでバイクどころか車も触ったことがありませんでした。まして外車のハーレーなんて。
しかし整備のたびに遠くのバイク屋さんに行くのは面倒。
自分でやるしかない。
そんな理由で、触っているうちに簡単な整備は自分で出来るようになりました。
本記事では、初心者でも手軽に始められるハーレーの整備に絞って紹介していきます。
知っておくだけで損は無いと思います。
オイルの交換
ハーレーのビッグツインモデルのオイルは3種類あります。
- エンジンオイル
- ミッションオイル
- プライマリーオイル
それぞれオイルの種類、頻度、交換のやり方もバラバラです。
では、ひとつずつ解説していきます。
エンジンオイル
オイルの種類や交換頻度
オイルの種類 | SAE 20W-50 |
使用量 | 3本(3クオート) |
交換頻度 | 3000キロ~5000キロ / 回 |
交換手順
詳しい交換手順はリンク先の【ハーレーのエンジンオイル交換の手順】に載せてあります。
本記事ではおおまかな手順を紹介していきます。
エンジンを暖気して、5/8レンチを使ってドレンボルトを緩め古いオイルを抜き出す。
オイルが抜けきったらドレンボルトを清掃し、新しいOリングに交換してシールテープを巻き車体に取り付ける。
(ドレンボルトの規定トルクは19.8N~20.8N)
オイルフィルターを交換する場合はこのタイミングで行う。
サイドスタンドをかけた状態で、ディップスティックのゲージ半分を超えるまでオイルを入れる。
オイルフィラーキャップを締め込み1~2分ほどエンジンを始動させオイルを循環させる。
エンジン内を循環してオイルが減るので、オイルを補給する。
(おおよそゲージ半分が目安)
ミッションオイル
オイルの種類や交換頻度
オイルの種類 | SAE 85W-140 |
使用量 | 1本(1クオート) |
交換頻度 | 32000km / 回 |
交換手順
詳しい交換手順はリンク先の【ハーレーのミッションオイル交換の手順】に載せてあります。
本記事ではおおまかな手順を紹介していきます。
エンジンを暖気して、5/8ソケットを取り付けたラチェットを使ってドレンボルトを緩め古いオイルを抜き出す。
オイルが抜けきったらドレンボルトを清掃し、新しいOリングに交換してシールテープを巻き車体に取り付ける。
(ドレンボルトの規定トルクは19.8N~20.8N)
3/8のヘキサゴン(六角レンチ)を使ってフィラーキャップを開ける。
サイドスタンドをかけた状態でゲージ半分より上を目安にオイルを入れる。
ミッションオイルの液面確認はフィラーキャップをねじ込まずに行う。
(フィラーキャップは被せるだけ)
プライマリーオイル
オイルの種類や交換頻度
オイルの種類 | プライマリールーブ |
使用量 | 1本(1クオート) |
交換頻度 | 10000km / 回 |
交換手順
詳しい交換手順はリンク先の【ハーレーのプライマリーオイル交換の手順】に載せてあります。
本記事ではおおまかな手順を紹介していきます。
エンジンを暖気して、5/8レンチを使ってドレンボルトを緩め古いオイルを抜き出す。
オイルが抜けきったらドレンボルトを清掃し、新しいOリングに交換してシールテープを巻き車体に取り付ける。
(ドレンボルトの規定トルクは19.8N~20.8N)
T27トルクスを使ってダービーカバーを開ける。
ジャッキアップして車体を直立にして、クラッチとケースの間からオイルを流し込むように入れる。
(液面の目安は、ダイヤフラムの下部が少し浸かるくらい)
ダービーカバーを対角線の順番で均等に締め込んでいく。
(ダービーカバーの締め付けトルクは19.0 ~ 28.5 Nm)
プラグ交換
プラグの種類や交換頻度
プラグの種類 | メーカ純正:6R12 |
交換頻度 | 8000km、もしくは2年に1回 |
交換手順
詳しい交換手順はリンク先のハーレーのプラグ交換のやり方に載せてあります。
本記事ではおおまかな手順を紹介していきます。
必ずエンジンを切ってから作業に取り掛かかる。
取り外す前に、エアーダスターなどでホール周りのゴミを飛ばす。
コードでは無く、キャップを持って抜く。
露出したプラグを、プラグレンチを使って取り外す。
スレッドコンパウンドを塗布して組み込む。
指定トルクは『16~24Nm』
プラグ端子にプラグキャップを『カチッ』と感触があるまで押し込んで取り付ける。
エアーフィルターのメンテナンス
必要な用具と頻度
用具 | K&N エアーフィルターメンテナンスキット |
頻度 | 8000km、もしくは1年に1回 |
作業手順
詳しい交換手順はリンク先のK&N エアーフィルターメンテナンスキットの使い方の手順に載せてあります。
本記事ではおおまかな手順を紹介していきます。
エアークリーナーはメンテナンスありきのパーツなので、取り外しは容易。
フィルター取り外したら目に見えるゴミをブラシで掃除する。
取り外したエアーフィルター全体にムラ無くクリーナーを塗布する。
内側から外側へ汚れを押し出すように水を当てる。
ドライヤーの使用は避ける。
オイルをフィルターの上部から散布する
組み込む前に、吸気周りの汚れを拭き取る。
バッテリー交換
必要な工具や交換頻度
必要な工具 | プラスドライバー、10mmのスパナ |
型番(ツインカムダイナ) | STX20L-BS |
交換頻度 | 2年に1回程度 |
作業手順
詳しい交換手順はリンク先のハーレー・ダイナモデルのバッテリー交換のやり方に載せてあります。
本記事ではおおまかな手順を紹介していきます。
必ずエンジンを切ってから作業に取り掛かかる。
下部のボルトを外して取り外す。
スパナを使って端子を外す。
マイナス端子→プラス端子の順番で外していく。
左右に揺らしながら引き抜くと取り出しやすい。
バッテリーがボックスからある程度出てきたら、両手で支えて引き抜く。
自信がない整備はバイク屋さんに依頼するべき
何でもかんでも自分でやろうとする必要はありません。
事実、筆者は長く乗っているだけで整備範囲は狭いです。
やはり整備士の資格を持っているなど、深い知識を有する方には遠く及びません。
>>ハーレーの整備士になるには?気になる年収や必要な資格について詳しく解説!
自信が無いときはバイク屋さんに頼みましょう。
何も恥ずかしくないですよ。
そんな筆者でも14年所有できています。
まずは頻度の高いエンジンオイル交換からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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