ハーレーでツーリングに出掛ける前に点検をしていますか?
免許を取った時期によるかもしれませんが、教習所で『バイクに乗る前の点検は義務だよ』と口酸っぱく言われましたよね。
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ところが現在は法律が改正されています。
2007年4月の道路運送車両法改正で、バイクの点検整備の制度も変わりました。それまで総排気量125cc超のバイクの使用者は、1日1回の運行前点検を義務付けされていましたが、現在では、使用者自身の判断で走行距離や運行時の状態などから適切な時期に日常点検をおこなう義務があります。
引用:一般社団法人 日本自動車連盟
こう記述がありますが機械モノですからね。最低限の点検くらいはしておきたいところ。
筆者は『ハーレーは壊れる』と脅され続けてきたので、ズボラなりに日常点検はちゃんとやってきたつもりです。
とはいえ、走行前に点検項目が多すぎるとの乗る気が無くなってしまいますよね。
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こうしてバイクから離れていく人をたくさん見てきました。
本記事ではズボラな筆者でも続けられているハーレーの最低限の日常点検項目を紹介します。
では行ってみましょう。
エンジン始動前のハーレーの日常点検
エンジンを始動する前にやることは、以下の3点です。
- 空気圧
- 外観に異常は無いか
- バッテリー圧
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これだけでも前日にやっておくと、ツーリング当日に慌てなくて済みますよ。
ハーレーの空気圧
- フロント: 207 kPa (30 psi)→約2.1キロ
- リア: 248 kPa (36 psi)→約2.5キロ
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タンデム時はリア側のみを275kPa (40 psi)に変更しましょう。
ハーレーのタイヤの特徴
ハーレーの純正タイヤはサイドウォール(タイヤの側面)が堅めに作られています。
これはパンクしてしまってもタイヤが潰れず、多少であれば走行が出来るような工夫です。
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これは広大な平原を走るアメリカならではの考えですね。
とはいえ、危ないので気付いたらすぐに停止してロードサービスを呼んだほうが間違いないです。
タイヤの特性を把握しておく
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ハーレーはチューブタイヤもチューブレスタイヤの両方を採用しています。
筆者のストリートボブはチューブレスタイヤを履かせています。
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帰ってきた時は大丈夫だったのに、なんで今パンクしているの?というのもありました。
空気圧の点検と合わせてタイヤの外観を確認しましょう。
空気圧の測定は走行前に行う
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タイヤの空気圧の測定はタイヤが冷えているときに行います 。(走行後はNG)
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ハーレーの空気圧はモデルや乗車人数によって異なるので注意しましょう。
筆者はアナログ式の測定器を使っていますが、常時空気圧をモニタリング出来る便利なギアも販売されています。
外観に異常は無いか?
バイクに乗る前にバイクの周りを点検してみてください。
毎回見ていれば、いつもと違うところがあったら気が付きやすいはずです。
床にオイル類が流出していないか?
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ガスケット類は経年で痛んでいきます。
多少のオイル滲みは仕方が無いにしても、床にオイルが垂れていたら異常です。
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プライマリーケースの取り付けに失敗して、次の日にはオイルの湖が出現していました。
筆者はエアーフィルターのエレメントオイルを塗布しすぎて流出させたり、色々やらかしています。
K&N エアーフィルターメンテナンスキットの使い方と手順を紹介
ボルト類の増し締め
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- ペダル類などの緩み
- サイレンサーの連結ステー
- タンクステー
上記の3点は緩みやすい部分です。
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緩み点検をすることで自然と車体全体を目視点検できますよ。
特に自分で手を加えたり、他車種から流用したパーツには気をましょう。
筆者は緩みの点検を怠ったので痛い目にあっています。
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定期的に増し締めしましょう。
ハーレーのバッテリー圧
ハーレーのバッテリー圧の正常値は12.3V~13.0V(停止時)です。
点検はエンジン始動前に行う
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テスターを使ってエンジンを停止した状態で計測します。
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テスターなんか使わずにエンジンが始動するのを確認するのが一番手っ取り早いんですよね。
とは言いつつも、筆者はツーリング前日にテスターを使って点検します。
それだけの為にエンジンを始動するのはバイクを痛めそうで……
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変なところだけ神経質なんです。
バッテリーの交換時期は?点検のやり方と寿命を見極める方法を紹介
前日に充電器を繋いでおく
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ずーっと繋ぎっぱなしでも良いタイプの充電器も販売されています。
筆者が持っている充電器も繋ぎっぱなしでも良いタイプですが、ガレージのコンセントの位置が悪すぎて繋ぎっぱなしに出来ないっていう。
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コンセントの場所をしっかり考えてガレージを設計すべきでした。
バッテリーの電圧はあるのにエンジンがかからない
バッテリーの数値が正常範囲なのにセルの回り方に力強さがなくエンジンがかからない時は、CCAの低下を疑いましょう。
CCAとは、コールドクランキングアンペアーの略称です。
CCAとは、コールドクランキングアンペアー(Cold Cranking Ampere)の略称で、そのバッテリーにエンジンを始動させる能力がどれだけあるかを示す性能基準値です。
引用:カイセ株式会社
ザックリ言うと『冬場の寒い時期でも、エンジンを始動させる能力を示す性能基準値』です。
外気温が高い時期であれば多少CCA値が低くなっても問題ありませんが、バッテリーの寿命が近づいてきたと考えましょう。
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エンジンを始動してから行うハーレーの日常点検
エンジンを始動してから行うのは以下の3点です。
- インジケータのチェック
- 灯火類の確認
- 制動性の確認
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筆者はツーリング当日にやっていますが、前日でも大丈夫ですよ。
インジケータのチェック
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インジケータとは、標識、計器、表示器、指針、指標などの意味を持つ英単語。 対象の状態を標示する装置などのことや、状態を知る手がかりとなる指標などのことを指す。
引用:IT用語辞典 e-Words
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高年式のハーレーはインジケータが充実していますよね。
そうは言っても注意する項目は、どの年式もほぼ変わりません。
- エンジンチェックランプ
- オドメーター内にエラーコードが表示される
- バッテリー警告灯
- 燃料切れ警告ランプ
エンジン始動後も上記のランプが点灯したままの場合は何らかの異常が起きています。
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エラーコードが表示されたときは、すぐにバイク屋さん診てもらいましょう。
ハーレーの警告灯・エンジンチェックランプの意味【エラーコード一覧】
灯火類の確認
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- ブレーキランプ
- ウインカー
ベタですが点検して欲しい場所です。
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不具合があると、警察の方に止められますからね。
制動性の確認
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自宅を出たら真っ先に前後のブレーキがしっかり効くか確認します。
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ブレーキは本当に大事です。
なお筆者はフルード交換を失敗してブレーキがスッカスカで走り出したことがあります。
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それ以来ブレーキフルードは自分でやらないことにしました。
ハーレーのメンテナンスを自分でやってみよう【整備費用を節約するやり方】
日常点検では無いけど帰ってきたらやっておくこと
少し日常点検とはズレますが、下記の2点はやっておいて損はありません。
- バイクの施錠
- ガソリンタンク内を満タンにしておく
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これはハーレーに限ったことではなく、大事な愛車を守るためにも、ぜひやってもらいたいです。
面倒でも必ずロックをかける
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帰宅したら、そのままシャワーを浴びたいですよね。
でも、ちょっと我慢してバイクを施錠しちゃいましょう。
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普段はちゃんとやっているのに、バイクの盗難被害に遭うのはだいたいこんな時です。
【12年間愛車を守ってきた】バイクを盗難されにくいオススメの対策を紹介
ガソリンを満タンにしてから帰宅する
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燃料タンクのサビ対策
- 空気中に含まれる水蒸気がガソリンタンク内で結露して水が溜まり、サビが発生
一番最悪なのが中途半端にタンクにガソリンが残っている状態です。
タンクの空間に空気を残して放置するとサビやすい。
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半分くらい入っているのが、一番危険なんですよね。
- ガソリンタンク内を満タンにして保管
帰宅前にガソリンタンク内を満タンにしておきましょう。
満タンにしておけば、ガソリンタンク内の空気の空間を減らせます。
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これをやればタンク内での結露と酸素との接触を防止できますよ。
非常時の備え
筆者は東日本大震災を経験しています。
田舎での災害時に車は必需品。
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震災当時はガソリンを給油しようにも売り切れや長蛇の列でした。
そんな中、筆者はストリートボブのタンクを満タンにしていたおかげでガソリンに困りませんでした。
このような経験から災害時の備蓄の用途としても『バイクのガソリンタンクは満タンにしておくべき』と考えます。
ハーレーを維持出来ているのは日常点検のおかげ
本記事で紹介した、日常点検と合わせてオイル量やブレーキパットの残量を確認しておくと安心感が増します。
とはいえ、筆者はやっていません。
なぜなら……
- オイルの異常 → インジケータで拾える
- ブレーキパット → オイル交換の度に点検する
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車はそんなマメに点検しませんからね。
このようにズボラな筆者ですが、この日常点検のやり方で13年間大きなトラブルなくハーレーを維持出来ています。
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本記事がハーレーの日常点検の参考になれば嬉しいです。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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