『ハーレーは壊れる』
良く耳にする話ですが、少し誇張されている部分があります。
製造精度・品質管理の向上もあり、21世紀に入って製造されたハーレーは壊れにくくなりました。
しかし、20世紀に製造されたハーレーは壊れやすい傾向があるのは事実です。
事実、筆者はダイナ・ストリートボブを14年間所有していますが、今まで大きなトラブルはありません。
ハーレーを所有して遭ったトラブルを紹介【ツインカム96ダイナの場合】
小さなトラブルはありましたけどね。
本記事ではハーレーは壊れると言われてしまう理由と、ハーレーを購入する前に知っておいて損は無い情報を書いていきます。
では行ってみましょう。
ハーレーと他のバイクメーカーの故障率比較
下の表はアメリカの非営利消費者組織である【コンシューマーズ・ユニオンのコンシューマー・レポート】の調査結果です。
メーカー | 故障率 |
---|---|
ヤマハ | 11% |
スズキ | 12% |
ホンダ | 12% |
カワサキ | 15% |
ビクトリー | 17% |
ハーレー・ダビットソン | 26% |
トライアンフ | 29% |
ドゥカティ | 33% |
BMW | 40% |
いかがでしょうか?
イメージより故障率が低い印象を受けたのではないでしょうか。
事実、筆者の周りでハーレーに乗っている人の故障の話は聞いたことがありません。
ただし『高年式』の車両に限ります。
なぜハーレーは壊れやすいイメージがついてしまったのか
なぜハーレーは壊れやすいという、ネガティブなイメージがついてしまったのでしょうか?
筆者の主観になりますが、他のメーカーに比べて旧車の流通量が多いのが要因と考えます。
20世紀に製造されたハーレーは壊れやすい
パンヘッド、ショベルヘッドなどの古いエンジン搭載したハーレーは人気があります。
エンジン自体の造形美はもちろん、現行の車両には無い独特の味がありますよね。
しかし、これらの古いエンジンを搭載した車両は壊れやすい。
信頼度の高いエボリューションエンジンですら、最後に製造されてから20年以上経っています。
20世紀に製造されたエンジンです。
古い車両なので、ゴム類や電気系統は劣化は避けられません。
加えて1970年代のAMF時代に製造されたショベルヘッドは、他の年式に比べ製造精度が低いと言われています。
親会社であるAMF社のやる気の無さから、この頃はハーレーの暗黒時代と揶揄されています。
ある程度の知識とトラブルを楽しむくらいの気持ちを持ち合わせていないと、古いハーレーを維持するのは難しいと考えます。
21世紀に入って製造されたハーレーは壊れにくい
製造精度と品質管理の向上により、高年式のハーレーは壊れにくくなりました。
ツインカム88以降のエンジンですね。
そうは言っても機械モノ。
絶対に壊れないなんてことはありません。
有名なトラブル事例と言えば、ツインカム88エンジンの『カムテンショナーの破損』です。
ツインカム88に乗っている限り逃れられない問題なので、購入時は頭に入れておいた方が良いと思います。
壊れる前にギアカム化するのがトレンドです。
車体の個体差
今は昔と違って品質管理が徹底されているので、個体差は限りなく小さくなりました。
ひと昔前に海外旅行に行った際に現地の人に『車は水曜日に製造されたものを買え』という話を聞きました。
- 『月曜日と火曜日は土日のバカンスの余韻で頭がいっぱい』
- 『木曜日と金曜日は土日のバカンスの事で頭がいっぱい』
という理由らしいです。
日本じゃ考えられない話ですよね。
話を盛りすぎだと思いましたが、昔の車体は個体差が大きかったのは事実です。
高年式の車両は製造精度と品質管理が徹底されているので安心ですよ。
中古のハーレー・ダイナを買うときに失敗しない方法【注意点を解説】
高年式のインジェクションハーレーでも起こる故障
ハーレーダビットソンが故障する原因
ハーレーの故障は年式に関係なくボルト類、部品の緩みに起因するものが多いです。
『エンジンの揺れ・振動』が魅力のひとつだけにこればかりは仕方ありません。
帰ってきたら部品が無くなっている話は良く耳にしますよね
定番の対策はロックタイト(緩み止め剤)の塗布です。
とはいえ、整備の時に邪魔になるのがイヤですよね。
筆者はロックタイトを使いたくないので以下の方法で対策をしています。
- スプリングワッシャーの使用
- ダブルナット
- ボルト先端にグリス散布
ありふれた手法ですが、これだけで『振動によるボルト緩み』は防げますよ。
筆者はシフトチェンジペダルが外れたのをキッカケに、しっかり対策を施しました。
それ以降は『ボルト緩みによるトラブル』は発生していません。
新モデルや初期ロットには注意
出来ることなら、リリースから1年以上経過したモデルを選んだほうが安全です。
なぜなら、新モデルや初期ロットには、不具合が発生することが多々あります。
これは日本メーカーにも言えることですが、外車はその傾向が顕著です。
最近だと2022年にリリースされた水冷ナイトスターですね。
プログラムに不具合があって、エンジンが始動できない。
ダミータンク下の配線のカプラを抜き差しすれば復旧するそうですが……
プログラムの書き換え準備中とのことでしたが、もう実施されたのでしょうか?
ハーレーダビッドソンが壊れやすいのは過去の話
モデルごとに差異はありますが、近年のハーレーは壊れにくくなりました。
もちろんオイル交換などの基本的な整備をしっかりやる前提ですが、安心して遠くにツーリングにいけます。
14年間ダイナ・ストリートボブに乗っていますが、大きなトラブルは起こっていません。
『ハーレーは壊れやすい』は、もう昔の話です。
必要以上に故障を恐れる必要はありません。
ぜひ自分が乗りたいバイクに乗ってください。
もしハーレーに乗り換えを考えているなら、いきなり買取査定を申し込むのは避けたほうが良いです。
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今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいたただいてありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
ハーレーダビットソン好きな 普通2輪ライダー爺 エリミネーター4台乗り継ぎ3●年の者です(^ω^)ハーレーダビットソンの鼓動、堪らんですよね❗ 自分はとうとう大型取る機会逃して(笑)もうすぐ寿命来そうな年齢なのにまだ250乗ってます(^o^;)回りは普通2輪大型2輪は半々ですが 自衛隊時代の後輩方が 定年と同時に次々大型2輪取りやがりまして(^o^;) 休みが合うとハーレー2台とエリミネーター2501台で走ってます(≧▽≦) 旧公団の高速道路で働いてますが 時々 ショベルヘッドのハーレー君が一般レーンに来ます❗若者が乗ってるので最初思わず声かけてしまいました(≧▽≦) 古いキャブレターのが好きだそうで💦メンテナンス大変やろなあとか思いますが 好きならそれも楽しいかもですね‼️自分も大昔 古いジープに乗ってましたが オイル漏れ漏れなので 幌ドアよりもボンネットの方を開ける回数が多かったかもです(笑) たのしいバイクライフを🙋
コメントありがとうございます。
私は古いハーレーに乗ったことはありませんが、独特な鼓動感には惹きつけられるものがあります。
ある程度のメンテナンスを今日できるなら、それも楽しそうだなと思っています。
無責任かもしれませんが、ここは一念発起して大型にチャレンジするのもアリでは無いでしょうか?
思い立ったが吉日だと思います。
では楽しいバイクライフを。