このまま趣味と呼べるものが無いまま歳をとるのは嫌だ。
20歳の頃、こんな漠然とした不安がありました。
何か一生付き合える趣味は無いものか?と悩んだ結果……手を出したのがバイクなんです。
星の数ほどある趣味の中から、バイクを選んだ理由は以下の3つ。
- 年齢に関係なくずっと趣味にできそう
- いかにも趣味らしい趣味と感じた
- モテそうだから
不純な動機も混ざっていますが、これが20歳の頃の筆者の正直な気持ちです。
そんなふんわりした動機から始まった、バイク生活ですがすっかり趣味として定着しています。
13年前の写真が出てきました。
— korotsuke@fxdb (@korotsuke_fxdb) March 15, 2023
そりゃバイクも乗り手もやれた感じになるよな。#ビフォーアフター#バイク好きな人と繋がりたい#バイクのある風景#バイク旅#バイクのある生活#ハーレーダビッドソン#ダイナ#ストリートボブ#streetbob#fxdb#harleydavidson#dyna pic.twitter.com/a8m9TLlGdH
さて。前置きもほどほどに。
本記事では筆者のこれまでの体験をもとにバイクを趣味にするメリット・デメリットを紹介します。
悪いところも正直にお話します。
もしあなたが少しでもバイクに興味を持たれているのなら、ぜひ読んでほしい記事です。
では行ってみましょう。
バイクを趣味にして得られたメリット
はじめにこれだけは言っておきます。
バイクを趣味にしてもモテませんでした。
……それはさておき、バイクに乗り出してから得られたメリットは以下の3点です。
- 色々なところに足を運ぶきっかけになった
- 機械類を触る技能の向上
- 記憶に残る旅が増えた
大げさかもしれませんが、世界が広がった感じです。
色々なところに足を運ぶきっかけになった
筆者はバイクに乗るまでは、とにかく出不精。
めちゃくちゃインドアで、観光地や名所には興味ゼロ。
ところが現在は、食パン1つ買うために2時間近くバイクを走らせています。
通販で買った方が合理的ですよね。
ツーリングの目的は自由
バイクを買ったは良いけど肝心の出かける目的が無いっていう。
趣味が無い筆者はツーリングの目的地に頭を悩ませました。
『せっかくだからベタな観光名所を訪れて、美味しいものを食べて帰ってこよう。』
消極的な理由でしたが、いざバイクに乗って出かけてみると観光地を訪れる楽しさに気が付きました。
画面越しに見る景色と実際に自分の足(バイク)で訪れて、見る景色は感じ方がぜんぜん違う……
百見は一触に如かずとは良く言ったものです。
目的地までの道中も楽しい
目的地までの道中もバイクの楽しみのひとつです。
バイクの特性である機動性はちょっとした寄り道を促してくれるんですよね。
途中で良い景色を見つけてはバイクを停めています。
駐車場に困らない
駐輪場が無くてバイクを停める場所に困るといった話も聞きます。
本当でしょうか?筆者はそうは思いません。
駐車場が満車でも駐輪場は空いているし、何なら空いている端のスペースに停めさせてくれることも。
駐車代も無料のケースが多いです。
これに限らず、道中で良い景色を見つけたら駐車場を気にせず簡単に停まれるのもバイクの魅力ですよね。
機械類を触る技能の向上
筆者はハーレーダビッドソンのダイナストリートボブに乗っています。
ハーレーは外車。
買ってから、近くにハーレーを見てくれるショップが無いことに気が付いたんです。
自分の無計画さに呆れました。
仕方がなく自分で整備してみた
ところが、これが思いのほか良い方向に転がりました。
遠くのショップまで行くのが面倒なので自分で整備するようになる
↓
バイクを触っているうちに知識が増えて工具も増える
↓
バイクも触れるから車の整備もやる
↓
工具もあるから自宅のちょっとした修繕もやる
出来ることも広がったし、整備の楽しさを知りました。
車のボンネットすら開けたことがなかった
筆者はバイクを買うまで車のボンネットすら開けたことが無かったんです。
全然興味が無かったんですよね。
しかし今は便利なもので、ブログやyoutubeで簡単に情報取集が出来る時代です。
やってみると何とかなるものですよ。
記憶に残る旅が増えた
印象的な旅が多いせいか、バイクで出かけた思い出は色濃く残っています。
おかげで話のネタが豊富にあります。
目的地までの移動も楽しみのひとつになる
車や電車とは違って、バイクは目的地までの移動の時間さえも思い出に残ります。
ビーナスラインを走行中に突然バケツをひっくり返したような雨に打たれたのは良い思い出。
当時は最悪でしたが、今では笑い話です。
意外と、目的地での思い出よりも道中の出来事のほうが印象に残っているんですよね。
写真を撮るようになった
筆者はバイクに乗るまで景色を撮影することに魅力を感じないタイプでした。
観光地でも、美味しいものだけ食べて満足。
完全に花より団子でした。
それが今では、スマホのフォルダーは写真でいっぱいです。
きっとこれは魅力的な被写体(バイク)があるからだと思います。
一眼は持ち運びが面倒なのでスマホ撮影しています。
バイクを趣味にするデメリット
バイクと聞くと何をイメージしますか?
真っ先に浮かぶのが『騒音』『危険』『盗難』といったネガティブなワードではないでしょうか?
- バイクはやめておけと言われる
- 家族との時間のバランス
- 盗難のリスク
悲しいことにイメージどおりなんですよね。
バイクはやめておけと言われる
バイクの購入前は、会う人会う人にバイクはやめておけと言われました。
特に両親は良い顔をしませんでした。
表立ってバイクに乗るとは言えない雰囲気でした。
バイク乗りの印象は良くない
『バイクに乗っている』と聞くだけで肯定的に捉えない人も少なくありません。
暴走行為や騒音でイメージが悪いですからね。
実際に迷惑行為をするのはほんの一部の人です。
しかしバイクに乗らない人は、バイク乗り全体が「悪」と捉えてしまうのが現実です。
バイクは危ない
身体を守る部分の少ないバイクは事故を起こしてしまった時のリスクが大きいです。
事実、バイクは交通事故死者数は車の約10倍です。
以下の表は、車種別の交通事故の死亡件数と割合です。
車種 | 保有台数 | 交通事故件数 | 割合 |
---|---|---|---|
自動車 | 78,589,799 | 870件 | 0.0011% |
二輪車 | 3,989,032 | 435件 | 0.0109% |
これを聞いてしまうとバイクに乗るのに二の足を踏んでしまいますよね。
しかし、事実なので敢えて掲載しました。
半キャップやタンクトップでバイクに乗るものじゃないですよね。
家族とのバランス
バイクは単車とも呼ばれます。
つまり、ひとりで楽しむ乗り物です。家族を置いて。
なので家族とのバランスがメチャクチャ大事です。
これが崩れるとバイクを維持できなくなります。
筆者はツーリングに出かけたら、サドルバッグにパンパンにお土産を詰め込んで帰ります。
これできっと次回も気持ちよくツーリングに行かせてくれる……はずです。
盗難のリスクが高い
バイクは窃盗犯に狙われやすいです。
特に、ここ数年の中古バイク価格の異常な高騰。
そのような背景もあり、組織化されたプロの窃盗団が増加傾向です。
バイクを趣味にすると、常に盗難のリスクが付きまとうんです。
バイクに対する間違ったイメージ
- バイクの維持費は高い
- たくさんツーリングに出かけている
- エンジンを分解できるくらいの技能が必要
- 思ったほど維持費はかからない
- 毎週ツーリングに出かけている人は少数
- 自分で整備している人は少数
筆者はかなり間違った先入観をもっていたみたいです。
思ったほど維持費はかからない
バイクの維持費って物凄く高いイメージがありませんか?
実はそんなことはありません。
筆者は外国製のバイクに乗っていますが、ガソリン代を除くと維持費は任意保険を含め年7万円ほど。
月に直すと5000円くらいです。
タバコを1日1箱吸っていたら、500円×30日で15000円。
こう考えるとバイクは健全でリーズナブルな趣味だと思いませんか?
毎週バイクに乗っている人は少数
SNSを閲覧していると毎週……いや。毎日バイクに乗っている方を見かけますよね。
それに比べて、月数回しか乗らない自分はバイクを趣味と言ってしまって良いものか。
バイクを買って1年くらい経った頃に、だいぶ悩みました。
購入したばかりの頃は狂ったようにバイクに乗っていましたからね。
結論としては、何も気にすることはない。
自分の気が向いたときに、自分のペースで乗れば良いんです。
逆に毎週ツーリングに出かけている人の方が少数派ですよ。
バイクを自分で整備している人は意外と少ない
バイクって自分で整備できなきゃダメなのかな?
ツーリング先で故障したら自分で直せなきゃダメなのかな?
断じてそんなことはありません。
無理して自分で整備する必要はない
バイク乗りの人は自分で自分のバイクを整備しているイメージがありませんか?
筆者もそんなイメージを持っていましたが、実際のところはバイク屋さんに持っていく人が大多数です。
もちろん自分で整備するのもバイクの楽しみ方のひとつですが、それが全てではありません。
特に近年のバイクは電子制御がモリモリ搭載されています。
バイク屋さんに持って行ったほうが確実ですよ。
バイクは自分で整備すべきという風潮があるのは事実
残念ながら『自分のバイクぐらい自分で整備すべき』という風潮があるのは事実です。
特に昔からバイクに乗っている方はこの傾向が強い印象です。
筆者も昔、『自分のバイクのプラグ番号ぐらいわからないのか』と言われたことがあります。
無視しましょう。
その人はバイクが好きではなく、バイクを触れる自分が好きなだけですから。
趣味としてのバイクの楽しみ方に決まりはない
教習所に通っていたときに、50代の方と一緒になりました。
話をしてみると、バイクを買ったら趣味の一眼レフを持って、景色の良い場所をバイクで走るとのこと。
めちゃくちゃ楽しそうに話すんですよね。
好きなことを始めるのに年齢は関係ないんだなと感銘を受けました。
何か趣味が欲しい、何か新しいことを始めてみたいと考えているのなら、バイクを候補のひとつに入れてみてください。
バイクは楽しいですよ。
もし今からバイクの免許を取るなら、合宿免許がオススメです。
教習所って、なかなか希望の時間が空いていなくてストレスなんですよね。
- 早く免許を取ろうと焦って検定を失敗する
- 予約が取れず想定より免許取得まで時間がかかる
これは筆者の体験談です。
その点、合宿免許なら、集中的に短い期間でサクッと免許を取得できますよ。
まとまった休みが取れる方に限定されてしまいますが、ぜひ検討してみてください。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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