ハーレーのラインナップの中でも、ダイナモデルのバッテリー交換は簡単と言われています。
たしかに他のモデルに比べたら簡単かもしれない。
でも、それは慣れた人の感想ですよね。
本記事では、初めてダイナのバッテリー交換にチャレンジする人に向けて、2009年式FXDBを例に丁寧に交換手順を解説しています。
では行ってみましょう。
ハーレー・ダイナモデルのバッテリー交換の準備
ダイナモデルのバッテリー交換に特別な工具は必要ありません。
交換費用も社外品バッテリーを使えば10000円以下で済んでしまいます。
バッテリー交換に必要な工具
ハーレーのダイナモデルのバッテリー交換に必要な工具は、以下の2点のみです。
- プラスドライバー
- 10mmのスパナ
プラスドライバーだけでも出来ますが、スパナがあったほうが確実です。
ダイナモデルに適合するバッテリー
ダイナモデルの適合バッテリー
ダイナモデル(ツインカム)に適合する型式はSTX20L-BSです。
社外品を使えば費用を抑えられますよ。
基本的には初期充電が不要
一般的なバッテリーは購入から日が浅ければ、初期充電はせずにそのまま使用できます。
写真のような電解液が注入されていないタイプのバッテリーも販売されています。
コチラは電解液を入れた後に初期充電が必要です。
ハーレー・ダイナモデルのバッテリーの交換手順
ダイナモデルのバッテリーは車体右側に付いています。
ダイナモデルのバッテリーの取り外し手順
ダイナモデルの良いところは、シートを外すなど面倒な工程が無いところ。
慣れてしまえば、取り外しに5分もかかりません。
カバーを外す
プラスドライバーを使ってカバーの下部のボルトを外していきます。
純正で付属しているボルトは小さいので紛失に気を付けましょう。
筆者は一度紛失しています。
端子を外す
スパナを使って端子を外していきます。
外すときは必ず向かって左側のマイナス端子から。
マイナス端子→プラス端子の順番で外していきます。
バッテリーストラップを外す
バッテリーはストラップで固定されています。
右側の金具を外して、ストラップを取り外しましょう。
ストラップのゴムは固いので少し力が必要です。
バッテリーを取り出す
左右に揺らしながら引き抜くと取り出しやすいです。
バッテリーがボックスからある程度出てきたら、両手で支えて引き抜きます。
落とさないように気を付けましょう。
倒してしまうと、中の希硫酸が漏洩して危険です。
バッテリー液は希硫酸。希硫酸に触れるとやけどの恐れがあるので、すぐに多量の水で洗浄してください。液が付着した衣服、床、エンジンルーム内などを放置すると腐食により損傷します。
引用:一般社団法人 電池工業会
落とさないように慎重に作業しましょう。
ダイナモデルのバッテリーの取り付け手順
基本的に取り外しの反対の手順で作業を進めていきます。
バッテリーを格納する
社外品バッテリーを考えている方は注意が必要です。
実は同じ型式でもメーカーによっては、ケースに収まらないことがあるんです。
純正 | 台湾ユアサ | スーパーナット | スーパーナット AGM | |
---|---|---|---|---|
寿命 | 3年7ヵ月 | 4年3ヵ月 | 2年4ヵ月 | 2年0ヵ月 |
価格(税込み) | 29,000円 | 14,979円 | 6,680円 | 12,580円 |
電池セルの構成 | AGM | 密閉型鉛蓄電池 | 密閉型鉛蓄電池 | AGM |
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ハーレーのバッテリーは純正じゃなきゃダメ?社外品と比較してみた結果
筆者が使ったことがある社外品はすべて問題ありませんでした。
端子を取り付ける
バッテリーをストラップで固定したら端子を取り付けていきます。
端子の取り付けは、取り外しと逆の手順になります。
取り付けるときは必ず向かって右側のプラス端子から。
プラス端子→マイナス端子の順番で取り付けていきます。
カバーを取り付ける
ボルトの紛失に注意して取り付けていきましょう。
話がそれますが、代替のボルトを使うときは注意が必要です。
ハーレーはユニファイねじを使っているからです。
おもにホームセンターで販売されているのは、ウィットねじ。
微妙にネジ山の角度が違うんです。
とは言うものの、バッテリーカバーくらいだったらウィットネジで収まってしまいます。
筆者もウィットネジで代替しています。
始動テスト
正しく取り付けられていれば、元気良くセルが回ってエンジンが始動するはずです。
なお、バッテリーを取り外すと時計がリセットされてしまいます。
インジケータ横のトリップボタンを操作して時刻を設定し直しましょう。
ハーレーのバッテリー交換は2年に1回を目安にする
ハーレーのバッテリーの寿命は2年前後と言われています。
そうは言っても使用環境で大きく変動してくるので、あまりアテになりません。
筆者は13年間、ダイナストリートボブに乗っていますが、長い時で4年以上、短い時で1年半くらいしかもちませんでした。
2年近く経ったところで交換を意識したほうが良さそうですね。
【ハーレーのバッテリー上がり】寿命と交換時期を見極める方法を紹介
ハーレーのバッテリーは純正じゃなきゃダメ?社外品と比較してみた結果
筆者はコストパフォーマンスに優れた社外品バッテリーを使っています。
今回の記事は以上になります。
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コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして。サイドカバーを留めているネジの寸法を教えていただいてもよろしいでしょうか?
返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
もともと付属していたネジを紛失してしまったため、ガレージにあった適当なネジで代用しています。
ネジの規格がわからないので、ノギスで測定してみたところ外形5.0mm、長さは220.0mmでした。
もしかしたらウィットネジどころか、ミリネジ(M5)の可能性すら出てきました。
それと長さは220.0mmありますが、実際にネジ山が隠れるのは半分以下です。
なので100.0mmあれば必要十分と考えます。
曖昧な回答になってしまい申し訳ありませんが、参考にしていただけると幸いです。