バイク専用のパンツを持っていますか?
筆者は必要ないと考えています。
しっかりした仕立てのパンツを1本持っておけば十分です。
そうは言っても安全を最優先すれば、全身プロテクターが装備されたウエアが正しいんです。
わかっちゃいますが、筆者はファッション性も大事にしたいと考えています。
バイクを降りたときに窮屈で動きづらくありませんか?
いかにもバイク乗りって格好だと入りづらいお店もありませんか?
安全面も大事だけど、できるだけ街中に馴染む出で立ちでバイクに乗りたい……と考えています。
この考え方には批判もあると思います。
本記事ではハーレー乗りに合うオールシーズン使えるパンツを紹介します。
実際に筆者が着用したタイプのパンツのみの紹介なので、範囲は狭くなりますが参考になると思います。
では行ってみましょう。
ハーレーに乗るときに選んではいけないパンツの特徴
- ワイドなシルエットのもの
- 薄い素材のもの
- 半ズボン、裾が短いもの
特に半ズボンなんてもってのほか。
と言いつつ筆者は若いころ『半袖シャツ・半ズボン・サンダル』という自由すぎる格好で大型バイクに乗っていました。
転倒して大ケガをした知人を見て考えを改めました。
ワイドなシルエットのもの
- エキパイに触れる
- ステップに引っかかる
エキパイに触れる
ハーレーのようなクルーザータイプのバイクあるあるです。
ワイドなシルエットズボンでバイクに乗ると、風を受けてバタつきます。
厚手の生地であればワイドなシルエットでも大丈夫ですが、薄い生地だとそうもいきません。
気が付いたらパンツが焦げて穴が開いていました。
ステップに引っかかる
これが意外と気になるんですよね。
足の置き場をズラそうとしたときに、ステップにズボンの裾が引っかかるとヒヤッとします。
バランスを崩すほどでは無いですが精神衛生的に良くないですよね。
薄い素材のもの
- 素材によっては溶ける
- 転倒した時の外傷ダメージが大きい
素材によっては溶ける
エンジンからの距離にもよりますが、エキパイの温度は500℃前後。
これだけ熱いと、素材によっては触れただけで溶けます。
特に化学繊維は直接エキパイに触れなくても、断続的に熱が伝わるだけ溶けます。
防炎処理が施されていない雨具は要注意ですね。
転倒した時の外傷ダメージが大きい
筆者は生地が薄いペラペラのズボンを履いて悪路で転倒しました。
厚手の生地を身に着けていなかったせいで、ズボンが裂けて脚を縫う大ケガをしました。
生地が薄いと転倒した時に、外傷ダメージが大きいです。
- 耐切創性に優れ転倒時の外傷軽減が期待できる
- 防風性が高くオールシーズン使える
半ズボンや裾が短いもの
実施のところ、半ズボンでバイクに乗っても違法ではありません。
しかし肌の露出はリスクが大き過ぎるので避けるべきです。
- エキパイに触れただけでヤケド
- 飛び石や虫がぶつかる素材によっては溶ける
- 転倒した時の外傷ダメージが大きい
転倒時の外傷だけでなく、エンジンに挟まれて大ヤケドなんてことも。
薄い生地ですら大ケガをするのに、生身だったら……考えただけで恐ろしいです。
ハーレー乗りにオススメのパンツ
10年以上ハーレーに乗ってきましたが、普段着の延長でハーレーに合うと感じたのは下記の3つのパンツです。
- ヘビーオンスデニム
- ペインターパンツ
- レザーパンツ(革パン)
オールシーズン着用、安全性を鑑みると、この3種類が万能と考えます。
実際のところファッション性を無視すれば、もっと性能の優れたパンツはたくさんあります。
でも、どうせ身に着けるらなカッコいいモノがいいじゃないですか。
ヘビーオンスデニム
一般的なお店で買えるジーンズは10.5オンス~13オンスが主流です。
この辺りはレギュラーオンスと呼ばれています。
動きやすくタウンユースには最高ですが、バイク用としては役不足です。
レギュラーオンス:10oz以上15oz未満の一般的なデニム。 ヘビーオンス:15oz以上のやや重みのあるデニム。 ヘビーウエイトオンス:20ozを超える重いデニム。
引用:生地問屋YAMATOMI
転倒した時のこと考えるとヘビーオンスデニムを履いておきたいですよね。
桃太郎ジーンズ 出陣ジップフライナロ―テーパード
テーパードの入った細めのストレートです。
15.7オンスの生地で織られており、ヘビーオンスでこのシルエットは珍しい。
テーパーしているので裾がペダルに引っかかりません。
さらに太もも部分には余裕があるので、履きやすく窮屈さを感じない。
桃太郎ジーンズは色落ちがしづらいので、じっくり経年変化を楽しめますよ。
児島ジーンズ 15ozセルビッヂスリムストレートデニム
太もも部分に余裕が無いタイプなので、履き始めの頃は違和感を感じてしまうかもしれません。
しかし『履く人』『合わせるジャケット』を選ばない定番のシルエットとも言えます。
履きこむうちに徐々に身体に馴染んでいきますよ。
ペインターパンツ
生地が厚手のタイプのペインターパンツはあまり流通していません。
しかし弱点はあれど、合わせるジャケットを選ばないのが強み。
オールシーズン活躍できるパンツですよ。
VANSON デニム ペインターパンツ ウォバッシュ×ブラックデニム NVBL-301-B
ハーレー乗りに人気のあるバンソンです。
たくさんの支持を集めるだけあってしっかりした作りとなっています。
ただしヘビーオンスデニムに比べてしまうと生地の厚さは落ちるのが難点。
そうは言っても、風でバタつく程では無いので運転に支障が出ることは無いと思います。
児島ジーンズペインターパンツ
デニム生地を使った児島ジーンズのペインターパンツです。
筆者は、ペインターパンツを買うときは、この色のパターンの物を選びます。
なぜなら汚れが目立たないから。
この色だったらツールバッグを開けるときに膝をついたり、地べたに座るときも躊躇しなくて済みます。
ダウンチューブの下にツールバッグを取り付けているのでどうしても膝がつくんですよね。
ハーレーのツールバッグ取り付け位置はダウンチューブの下部がオススメ
欠点は生地が薄いこと。
表記が無いことと、レビュー欄を見る限り11オンス前後でしょうか。
13オンスのタイプも販売されていますが色が限定されてしまうんですよね。
レザーパンツ
見た目と安全性を兼ね備えた最強のパンツです。
夏は暑いのは言わずもがな。
それと保管環境に注意です。カビます。
ホーンワークス 3865 革パンツ
リーズナブルな価格のレザーパンツです。
そもそもバイクに乗っていると路面の雨水が跳ねて裾の部分が汚れます。
そういう意味では、これくらいの価格であればガシガシ使えて良いですよね。
Liugoo Leathers ストレートパンツ スリムフィットレザーパンツ STP02A
ワンランク上の素材とスリムなシルエットが特徴のタイプです。
一般的なレザーパンツってジャケットまでレザーにしてしまうと野暮ったくなってしまうんですよね。
でも、こんな感じでスッキリしたシルエットであれば大丈夫です。
革ジャンを着ても野暮ったくなく着こなせますよ。
インナーパンツはオールシーズン身に着けるべき
インナーパンツはオールシーズン身に着けるべきです。
体温調整はもちろんのこと、パンツの薄さの補完になるからです。
プロテクターが入ったタイプが理想ですが、やはり2枚身に着けていると安心感が違います。
冬用のインナーパンツ
おたふく手袋 冬用インナー ロングタイツ
定番の『おたふく手袋』シリーズです。
インナーとして1枚のみ着用するのであれば、ハイテク素材よりも厚手のタイプを選んだほうが温かさを感じやすいです。
夏用インナーパンツ
意外ですが、何も着用しないよりインナーを着用したほうが涼しいと言われています。
接触冷感インナーの素材として使われる、レーヨン・キュプラの繊維中には、水分が含まれています。 繊維中の水分が、人の熱を吸収するため、冷たく感じられます。 レーヨン・キュプラなどは、熱伝導率・熱拡散率が、非常に高く、熱の吸収量が多く、着用すると冷たく感じることになります。
引用:太洋繊維株式会社
おたふく手袋 夏用インナー ロングパンツ EVO
正直な話、特に涼しさを感じませんでした。
だからと言って、暑くて履いていられないことは無いです。
パンツの薄さの補完と考えれば、履いておきたいですね。
普段着のパンツでハーレーに乗っても大丈夫
本記事で紹介したパンツであれば、ハーレーに乗るときはもちろん、降りた時も違和感なく街に馴染むと思います。
季節によってインナーパンツで調整すればオールシーズン着用も可能です。
適したパンツを身につけないと、ツーリングを楽しめないだけじゃなく運転に支障をきたします。
ファッション性も大事ですが、安全対策、防寒対策も疎かにしないようにしましょう。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
コメント