最後にエアーフィルターを交換したのはいつでしょうか?
サービスマニュアルによるとハーレーのツインカムモデルのエアーフィルターの点検頻度は8000kmに1回、もしくは1年に1回とされています。
点検を怠るとエアーフィルターが目詰まりを起こして、搭載されているエンジンの性能を生かせません。
- パワーが落ちる
- 燃費が悪くなる
- エンジンが高回転まで回らない
最悪、エンジンの故障もあり得ます。
特に近年の車両は排ガス規制の影響で燃焼設定がシビア。
昔に比べてエアーフィルターのメンテナンスの重要度は増しています。
交換するのが1番手っ取り早いですが、メンテナンスキットを使えば寿命を延ばせますよ。
本記事では【K&N エアーフィルターメンテナンスキット】を使った、エアーフィルターのクリーニングのやり方を紹介します。
しっかりメンテナンスをすれば、エンジンの性能を引き出すだけでなくフィルター代の節約にもなります。
では行ってみましょう。
K&N エアーフィルターメンテナンスキットの使い方と手順
今回は定番の【S&Sティアドロップエアクリーナー】をモデルにして説明していきます。
- エアーフィルターの取り外し
- フィルター表面のゴミの除去
- クリーナーの塗布
- 流水でエアーフィルターを洗浄
- エアーフィルターの乾燥
- エアーフィルターの組み込み
エアーフィルターの取り外し
こちらのS&S社製のエアークリーナーは、ボルトを3本外せばエアーフィルターにアクセス出来ます。
エアークリーナーはメンテナンスありきのパーツなので、どのメーカーを使っていても取り外しは難しくないと思います。
フィルター表面のゴミの除去
フィルター取り外したら目に見えるゴミをブラシで掃除しましょう。
とは言ったものの、この工程は無視しても問題無いです。
ズボラな筆者はやっていません。
どうせ水で洗い流しますからね
クリーナーの塗布
取り外したエアーフィルター全体にムラ無くクリーナーを塗布しましょう。
筆者は心配性なので、内側と外側にキッチリ散布します。
最終的にクリーナー液は洗い流してしまうので、多く塗布する分にはOKです。
少し時間が経つとフィルターを通ったクリーナー液が落ちてきます。
受け皿を準備しておきましょう。
10分くらい置いておくと汚れが浮き出てきますよ。
流水でエアーフィルターを洗浄
水洗いのポイントは2つです。
- フィルターの『内側から外側へ汚れを押し出すように』水を当てる
- 洗い流すときは『弱めの水圧』
内側から外側へ汚れを押し出すように水を当てる
外側から水を当てると、浮き出た汚れがフィルター内に戻ってしまいます。
なぜならフィルターの外側を通ってエンジンに取り込まれる構造だからです。
水を当てる方向を間違えると、目詰まりの原因になります。
弱めの水圧で洗い流す
強い水圧でフィルターを洗い流すと、穴が開いたり破損するおそれがあります。
穴の開いたフィルターは汚れた空気でも何でも吸い込むファンネルみたいな物です。
弱めの水圧で洗い流しましょう
エアーフィルターの乾燥
目標は完全乾燥です。
- ドライヤー → 高温でフィルター接着面が剥がれる
- 直射日光 → 紫外線でフィルターが劣化
丸1日くらい自然乾燥させましょう
筆者の車両に取り付けていたエアーフィルターは、それほど汚れていませんでした。
エアーフィルターオイルの塗布
ただオイルを塗布するだけですが、筆者は過剰に塗布する節があり作業のたびに後悔しています。
少なめを意識しましょう。
オイル塗布の手順
フィルターが完全に乾いたら、オイルを塗布していきます。
散布時にオイルがしたたり落ちるので、バットの上で散布しましょう。
外側でも内側でも塗りやすいほうから散布しましょう
- オイルをフィルター上部から散布する
上部から散布すると全体にオイルが浸透しやすいですよ。
フィルターにオイルが染み渡るまでは約10分。
最後にフィルターの面以外に付着したオイルを拭き取って完了です。
下にペーパーウエスを敷いておくと、余分なオイルを吸収してくれるので後処理が楽ですよ。
失敗事例
オイルを塗布しすぎると後処理が大変です。
時間差でオイルがしたたり落ちてきます。
フィルターオイルは少量で十分です。
エアーフィルターの組み込み
組み込む前に、吸気周りの汚れを拭き取ります。
ボルトにグリスを塗っておくと緩み防止になりますよ。
K&Nエアフィルタークリーナーの洗浄頻度は1年に1回
先にも述べましたがエアーフィルターの点検頻度は8000kmに1回、もしくは1年に1回とされています。
※ハーレーダビットソン・ダイナモデル純正エアークリーナーの場合
表面積の小さいフィルターは点検スパンを短くしたほうが良さそうですね。
もし面倒だったら、エアークリーナーを交換してしまった方が手っ取り早いです。
エアーフィルターは、それほど高額では無いし交換頻度の高いパーツではありません。
とはいえ、3000円くらいのクリーナーキットで延命できるのであればコストパフォーマンスは高いです。
昔に比べてエアーフィルターも高くなりましたね。
筆者は延命しつつも、3年に1回の頻度でフィルターを新品に交換しています。
まだまだ使えそうですが、目に見えない破損があるかもしれませんし。
期間を決めて交換したほうが無難ですよ。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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