先日、バイクツーリングで2泊3日で1000kmほど走行してきました。
その際に新しく購入したDOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) ターポリンデイパックDBT420を使ってみたのでレビューします。
本記事ではドッペルギャンガーのターポリンデイパックDBT420を使ってみて感じたことを正直に書いています。
先に結論を言ってしまうと、このスペックで4000円前後で買えるのはめちゃくちゃコスパが高いと感じました。
手ごろな防水リュック、ドライバッグを探している方の役に立てる記事です。
では行ってみましょう。
ターポリンデイパックがバイク用リュックに適している理由
ターポリンデイパックとは、ざっくり言うとバックパックにもシートバッグにもなる防水バッグのことです。
バックパックにもシートバッグにも変化する防水バッグ。 気密性の高いターポリン素材を採用したロールトップ開閉の防水バックパック。 バイクツーリング時はシート固定の際に不要なショルダーベルトを外してシートバッグとして。
引用:ビーズ株式会社
では、ドッペルギャンガーのターポリンデイパックの防水性、収納力、機能性について紹介していきます。
ターポリンデイパックの防水性
ツーリング時も中の荷物は濡れなかった
高速道路を走行中に雨に打たれましたが、中の衣類は無事でした。
とはいえ雨に打たれたのは1時間ほどで降水量は1mm程度。
ゲリラ豪雨に打たれたら防水性を保てるか怪しいですね。
自宅で防水性能を検証してみた
自宅の浴室でゲリラ豪雨を想定した防水試験を実施しました。
- 水量 → 最大
- 向き → 上部、側面、下部より
- 時間 → 各1分
- バッグ内への水の侵入は無し
- 前面ポケットに少量の侵入有り
懸念していた横からの水の侵入もありませんでした。
素材自体の防水性能はもちろんのこと、バッグの入り口をクルクル巻いて閉じる構造が水の侵入を防いでくれています。
しかし前面のポケットは下から水を当てると、少しだけ水が内部に侵入してしまいました。
ちょっと意地悪な条件でしたが、過度な防水性は期待しないほうが良いです。
ターポリンデイパックの収納力
内部に仕切りがないので、同クラスのパックバッグにたくさん詰め込める印象です。
- Tシャツ
- ジーンズ
- ジョガーパンツ
- 雨具
- パーカー
- キルティングジャケット
- セーター
- スウェット(ヘビーオンス)
容量をフルに使うと、かなりの荷物が入ります。
とはいえバッグの入り口をクルクル巻けないくらい詰め込んでいるので、適正なキャパは写真の7割程度と考えてください。
一泊二日の旅行には十分すぎる収納力です。
こんな感じで旅行用の着替えもたっぷり収納できますが、ツーリング中使わないものはサドルバッグに入れておいたほうが使い勝手が良さそうです。
雨具やインナーダウンなど出番がありそうな物を入れておきたいですね。
残念ながら前面ポケットの収納力は、ほぼありません。
入れられるものは、小さくて濡れても構わない除菌シートくらいでしょうか。
もう少しマチがあると使いやすそうですね。
着用感と使用用途ごとの大きさ
サイズ | W30×L(D)28×H48cm |
製品総重量(付属品含む) | 900g |
容量 | 20L |
あくまでカタログ上のスペックです。
本記事はカタログに記載されていない最小の大きさと、最大の大きさを紹介します。
着用感
筆者の身長は168センチです。
小柄な体型の筆者が背負うとバッグの大きさが際立ちます。
※ショルダーベルトを緩めて低い位置にバッグがあるので余計に大きく見えるかもしれません。
大柄なバッグですが、チェストベルトとヒップベルトを装着することで体にフィットして大きさを感じさせない安定感があります。
保管時
バッグ上部のエアバルブでエアー抜きをして、一番小さい状態にしました。
丸まったバッグの大きさは直径は15センチ程です。
薄いナイロン製のものに比べてしまうとコンパクトさは劣ります。
サドルバッグの中に忍ばせておいて、荷物が増えたら広げるといった使い方には不向きです。
フル収納時
荷物を満タンに詰め込んだケースを想定してみました。
この状態だと全長が70センチ、バッグ底が22センチまで膨らみます。
円柱型なので、詰めかた次第ではかなりの荷物が入りそうです。
ロングツーリング用リュックとして使ってみた感想
実際に2泊3日の1000kmのツーリングに使ってみた正直な感想です。
ターポリンデイパックの不満に感じたところ
- 肩が疲れる
- 小さな物を放り込んでしまうと取り出すのが大変
- シートバッグとしては使いづらい
肩が疲れる
普段は2時間くらい走りっぱなしの筆者ですが、あまりの肩の疲れで1時間半でバイクを停止しました。
荷物を詰めすぎたのもありますが、素材の特性上、ターポリンデイパックは同クラスのパックバッグより重いです。
ターポリンデイパックDBT420 | 900g |
一般的な20Lサイズのパックバッグ | 740g |
何とかならないものかと、肩のベルトを緩めてバッグの下部をリアフェンダーに載せる感じにしたら、だいぶ負荷が減りました。
こうすると、スピードを出さない一般道だったらほとんど負担を感じません。
とはいえ高速道路は負荷が大きく感じますね
小さな物を放り込んでしまうと取り出すのが大変
バッグ内部に仕切りがないので、同クラスのパックバッグに比べ収納力は高め。
一方で深さがあり、一度バッグの中に小さな物を放り込んでしまうと取り出すのが大変です。
収納ポケットなどもついていないので、小さな収納袋を準備しておくと便利だと思います。
シートバッグとしては使いづらい
これは車種によると思います。
筆者のバイクはサドルシート仕様。
必然的にリアフェンダーの上、面積の少ないフラットではない場所に括り付けなければなりません。
正直なところターポリンという素材の特性も相まって、とてもやりづらかったです。
素材が厚く成形が難しく、ナイロン素材のようにはいきません。
車種によってはシートバッグとして使うのは諦めたほうが良さそうです。
ターポリンデイパックの良かったところ
- 荷物の収納がラク
- 荷物が濡れない
- 走行中もバッグがズレない
荷物の収納がラク
間口が広く、ガバッと開けて放り入れるのが強みですね。
フェリーに乗るときに重宝しました。
グローブなどの小物を大雑把に放り込めたのは楽でした。
欲を言えばフルフェイスのヘルメットも入れられれば最高でした。
間口の大きさを調整できる仕様にしてほしいですね。
荷物が濡れない
先にも述べましたが、防水性は間違いありません。
高速道路を走行時に少し強めの雨が降ってきたときは焦りました。
しかし中の荷物はノーダメージ。
自宅の水栓でも実験しましたが、多少の雨であれば気にする必要はありません。
走行中もバッグがズレない
チェストベルトのみのパックバッグが多い中、ヒップベルト付きは本当にありがたい。
ヒップベルトがあることで、少し肩のベルトを緩めて峠道を走ってもバッグがズレません。
バイクツーリングには必須の装備ですね。
ターポリンデイパックはバイクツーリング用リュックの最適解
『防水性のある安価なリュックが欲しい』
ツーリング2日前にサドルバッグに荷物が入りきらないことに気づき慌てて購入しましたが、本当に良い品物ですね。
値段が値段なので、防水性能もさほど期待していませんでしたが、見事に裏切られました。
おまけに背中に当たる部分、取り外し可能な肩のベルトにもしっかりクッションが設けられて乗り手の負担軽減もしっかり考えられている仕様です。
とても4000円前後で買えるバッグだとは思えません。
ドッペルギャンガーのターポリンデイパックはバイクツーリング用に必要十分な性能を持ち合わせていると考えます。
手ごろな防水リュック、ドライバッグを探している方は検討してみてはいかかでしょうか?
ターポリンデイパックを1年近く使った感想
ほつれが発生した
ほつれが発生したのは使用頻度が前面ポケット、素材の繋ぎ目の部分です。
繋ぎ目の部分は毛羽立ちにと言ったほうが適切かもしれません。
前面ポケットのほつれは使い方が原因のひとつ
筆者はドッペルギャンガーのターポリンデイパックは最高のバイク用バッグと思っています。
しかし、唯一にして最大の不満は前面ポケットのマチが狭いところ。
横着な筆者は、この狭いスペースの中に高い頻度で無理に荷物を入れたり出したりしていました。
きっと普通に使っていれば、同じようにはならないと考えます。
つなぎ目の毛羽立ちは素材の特性
ターポリンとは布や織物に塩ビシートを貼り合せたり、挟み込めたり、 塩ビ塗料を塗布させたりして 加工させた塩化ビニル系多層素材で、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維の織物の両面に塩ビ樹脂を 積層したシートです。
引用:日本ビニル工業会
使っているうちに塩ビ樹脂が擦れて毛羽立ちが発生したと考えます。
これは素材の特性上仕方がない部分ですね。
旅行用のバッグとしても活躍
もともとバイクツーリング用として購入したものですが、今では旅行に行くときも使っています。
収納力の幅が広いので、
- 途中で荷物が増えても対応できる。
- 物をアバウトにバッグ内に放り込める。
めちゃめちゃ便利です。
便利で使いすぎているのも、ほつれの原因のひとつかもしれませんね。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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