イタリアのバイクメーカーはスタイリッシュで高性能なバイクを製造することで有名です。
ここ最近のMotoGPではイタリアのバイクメーカーの雄であるドゥカティが絶好調。
表彰台を独占するレースも珍しくありません。
Pos. | Rider | Bike | Point |
---|---|---|---|
1 | フランセスコ・バニャイア | ドゥカティ | 437 |
2 | ホルヘ・マルティン | ドゥカティ | 416 |
3 | マルコ・ベゼッチ | ドゥカティ | 326 |
4 | ブラッド・ビンダー | KTM | 268 |
5 | ヨハン・ザルコ | ドゥカティ | 204 |
最近はあまりにも強すぎてドゥカティカップと揶揄されています。
前置きはさておき、本記事では性能はもちろんデザイン面でも高い評価を受けているイタリアのバイクメーカーを紹介します。
では行ってみましょう。
イタリアのバイクメーカーの一覧と特徴
ドゥカティ(Ducati)
ドゥカティ(Ducati)の特徴
- 90度V型2気筒エンジンを搭載しているが、横から見ると“V”というよりアルファベットの“L”に見えることからLツインと呼ばれている
- 乾式クラッチのシャラシャラという金属音(以前はすべてのバイクに採用)
- 自動車では一般的だが二輪車では珍しいコグドベルト(歯付ベルト)駆動を採用
ドゥカティ(Ducati)の歴史
- 1926年、イタリアのボローニャで創業
- 創業時はラジオ部品などの電子部品の製造に従事していた
- 第二次世界大戦後、モーターサイクルの生産に事業を転換
- 1985年に経営不振に陥り、カジバグループに買収される
- 2003年にモトGPへの参戦を開始し、初勝利を達成
- 2012年にフォルクスワーゲングループに買収される
日本の自動車検査証には以前「ドカテイ」と「ドゥカティ」の2種類の車名コードが存在したが、2013年以降はドゥカティに一本化された。
引用:Wikipedia
ドカって呼ぶ人も多いですよね。
ドゥカティ(Ducati)の人気車種
モンスター(Monster)
スクランブラー(scrambler)
パニガーレ(panigale v2)
アプリリア(Aprilia)
アプリリア(Aprilia)の特徴
- スポーツバイクを専門とし、特に高性能なスポーツモデルに力を入れている
- レースでの成功を通じて技術を追求し、市販車に反映させることに重点を置いている
- V型エンジンを採用
アプリリア(Aprilia)の歴史
- 1945年にイタリアのヴェネト州で、アルベルト・ビオッツィ(Alberto Beggio)によって創業
- 創業当初は自転車の生産と販売を主な事業としていた
- 1970年代にモトクロス競技に参加し、オフロードバイクの製造に特化していた
- 1998年にピアジオグループに買収された
- 2000年代に入ると、スポーツバイクの分野で注目され市場での競争力を高めていった
アプリリア(Aprilia)の人気車種
rsv4
Tuono 660
モト・グッツィ(Moto Guzzi)
モト・グッツィ(Moto Guzzi)の特徴
- 代名詞の2気筒90°横置きV 空冷エンジン
- シャフトドライブ駆動
- 馬力やトルク、最高速度などといった数字では表せない独特の乗り味
モト・グッツィ(Moto Guzzi)の歴史
- 1921年にイタリアのマンドエーロにて創業
- もともとは航空機メーカーで創業者の1人はエンジン技術者だった
- 1928年にモト・グッツィのバイクが北極圏を走破に成功し耐久性と信頼性において高い評価を得た
- 2004年にピアジオグループとなった
モト・グッツィ(Moto Guzzi)の人気車種
V7
V100
MVアグスタ(MV Agusta)
MVアグスタ(MV Agusta)の特徴
- 古くから高級スポーツバイクを製造するメーカーとして位置づけられている
- オルガンパイプ型マフラーはMVアグスタの代名詞
MVアグスタ(MV Agusta)の歴史
- 1923年に航空機メーカーとして設立
- 1945年に社名をMVアグスタとして二輪車の開発をスタート
- 1977年にオートバイ事業を撤退
- 1997年に復興したが経営元がころころ変わる。
- 近年はKTMとの業務提携し販路拡大を進めている
MVアグスタ(MV Agusta)の人気車種
F3
RUSH
モト モリーニ(Moto Morini)
モトモリーニ(Moto Morini)の特徴
- V 型 87 °縦置き2気筒エンジン
- 近年は自転車、EVバイク市場に進出している
モトモリーニ(Moto Morini)の歴史
- 1937年ボローニャでアルフォンソ モリーニによって創業
- 創業当時は三輪車の生産をしていた
- 2010年に危機的状況に陥って破産
- 2018年に中国企業がモトモリーニブランドを買収
モトモリーニ(Moto Morini)の人気車種
X-CAPE
seiemmezzo
ビモータ(bimota)
ビモータ(bimota)の特徴
- 大手メーカーのエンジンを自社製のフレームに搭載するという方法でバイクを制作
- 凝った車体を製作するので生産数も少なく(ピーク時でも年間2000台)高価
- 車種名の頭文字のアルファベットは、どのメーカーのエンジンを使ったかを表す
ビモータ(bimota)の歴史
- 1966年、ヴァレリオ・ビアンキ、ジュゼッペ・モーリ、マッシモ・タンブリーニの3人によって空調設備の会社として設立
- 1973年にレースで大破した自らのホンダ製のから作り直したのがきっかけでバイク事業を開始する
- 1980年、レースで成功を収め本格的に市販車を発売。空調設備の業務をやめて完全にバイク製造会社になる
- 1997年新しい技術を搭載したバイクが全リコールとなり負債を抱えた。これがきっかけとなり2000年に倒産。
- 2019年、川崎重工とビモータで新しい合弁会社を設立すると発表。
ビモータ(bimota)の人気車種
KB4
TESI H2
ファンティック(Fantic Motor)
ファンティック(Fantic Motor)の特徴
- 小排気量のモデルを中心に展開
- 創業当時からスクランブラーモデルを中心としたラインナップ
- 近年はe-bikeやeスケーターを展開
ファンティック(Fantic Motor)の歴史
- ヘンリー ケッペルとマリオ アグラティ博士によって1968年にイタリア北部のバルザゴで設立。
- 1973年に初の125モデルがミナレリエンジンを搭載して登場。
- Barzano社がレーシング部門を設立し、Fanticの開発に大きく貢献。
- 1987年4月からはファッブリカ モトヴェイコリ スパがファンティックの管理を開始。
- 1990年代初頭にFMがGarelliブランドを買収。
- 1995年にファンティックに倒産。再スタートを切るも2014年に2度目の倒産。
- フレデリック フレグナンがオークションでブランドを購入し、2017年に新しいモデルを発売。
ファンティック(Fantic Motor)の人気車種
CABALLERO Rally 125
CABALLERO SCRAMBLER 700
ベネリ(Benelli)
ベネリ(Benelli)の特徴
- ボルボやロータスなどを傘下に収める中国のQJ Motorcycle(浙江銭江摩托)が生産
- 302SはハーレーのX350と兄弟車
- ショットガン等の銃器の製造していた
- 軍用、商用にも採用されていたことからエンジンの耐久性には定評がある
- 生産数は毎年120万台に達し、中国国内の工場の従業員は14,000人を超える
ベネリ(Benelli)の歴史
- 1911年、テレサ・ベネリが6人の息子と共にイタリアのペーザロに設立
- 修理工場から始まり、修理用のパーツの自社で製作、自社製エンジン、自社製オートバイを手掛け規模を拡大していく
- 1940年代には従業員が800人を超える規模に成長するが、第二次世界大戦によってによって工場が壊滅して一時生産停止に追い込まれる
- 1973年に経営不振に陥りモト・グッツィとともに実業家アレハンドロ・デ・トマソによって買収される
- 1998年にモト・グッツィとの合併によってグッツィ・ベネリ・モト S.p.A.となり、ベネリブランドのオートバイは消滅する
- 2005年に中国のQJ Motorcycle(浙江銭江摩托)に買収される
ベネリ(Benelli)の人気車種
インペリアーレ400
レオンチーノ250
TNT249S
FBモンディアル
FBモンディアルの特徴
- 1949年から1957 年の間に10回の世界チャンピオンに輝いた
- ホンダはモンディアルのレースバイクを購入して、ベンチマークにするほどの性能を誇った
- 現在は500cc以下の小型~中型車を中心にラインナップ
FBモンディアルの歴史
- 1936年にジュゼッペ・ボゼッリとその兄弟であるルイージ、カルロ、エットーレによってミラノで設立(前身は1929年に創業)
- 1948年に戦後に生じた輸送ニーズに応えるためモンディアルと呼ばれる小型バイクを製造を開始
- 1949年にバイクの製造を開始してから1年で125ccカテゴリーで初の世界タイトルを獲得
- 1957年にコストの増加と売上の減少を受けて他のイタリアバイクメーカーにならいレース競技から撤退することを決定する
- 1979年に経営不振に陥り倒産する
- 2014年に創業者の子孫である友人のピエルルイジ・ボゼッリ伯爵と、ペルピ・インターナショナル・イタリアの所有者であるチェーザレ・ガッリが、会社を復活させる
FBモンディアルの人気車種
HPS300
SPARTAN 125
倒産が多いイタリアのバイクメーカー
イタリアのバイクメーカーがリリースするバイクは、造形美にこだわっていて日本メーカーには出せないヨーロッパらしさを感じます。
いっぽうで、イタリアのバイクメーカーはブランドの倒産や買収が多い印象を受けませんでしたか?
経営は得意では無いのでしょうか。
それと、故障が多いのはご愛敬。
筆者の友人もドゥカティのモンスターに乗っていましたがトラブルに悩まされていました。
ラジエータ液が循環しなくなって空冷バイクに変身を遂げたのは衝撃的でした。
いっぽうで、それでも直して乗りたいと思わせる魅力があるのも事実です。
気になるメーカーがあったら、ぜひディーラーに足を運んでみてはいかがでしょうか?
ただし、今お乗りのバイクから乗り換えを考えているのであれば、ディーラーでの下取りはオススメしません。
なぜならディーラーで取り扱っている以外の車種には高い値段が付く可能性が低いからです。
少し手間ですが、いったん一括査定に申し込んで、相場を知ってから動き出したほうが損をせずに済みます。
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バイクの写真を送るだけで査定額を提示してくれるので、手間が少なくて済みます。
軍資金は多いに越したことは無いですからね。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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