ハーレーのカスタムの定番と言えば、マフラーの交換では無いでしょうか?
とはいえ、たまに見かける爆音ハーレーみたいにはなりたくない。

そんなあなたにおすすめしたいのが車検対応マフラーです。
決して大きな音では無いけどノーマルよりも迫力のある音を奏でます。
もちろん車検や道路交通法の基準をクリアしていので堂々と公道を走れるので、警察のお世話になる心配もありません。
本記事では、ハーレーのマフラーについての疑問について以下の内容で解説していきます。
- マフラーで車検NGになる理由、条件
- おすすめの社外車検対応マフラー
- 人気があるけど車検非対応のマフラー
ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
ハーレーのマフラーで車検NGになる理由、条件
車検の基準は年式によって異なります。
詳細は後述しますが同じモデルでも1年違うだけで基準が変わってしまうので注意が必要です。
車検に通らないマフラーとは

1. 騒音基準の超過
国土交通省では、バイクの排気音に上限値を設けています。
- 新規検査時:94dB以下(加速騒音試験)
- 継続検査(車検時):94dB以下(近接排気音試験)
純正マフラーはもちろんこの基準をクリアしていますが、社外マフラーやインナーサイレンサーを外した状態だと簡単に超えてしまいます。
2. JMCA認証や型式適合表示の欠如

「JMCA認証」や「政府認証マフラー」など、公的基準に適合している証明がないと、検査員が安全性や環境基準を判断できずNGとなる場合があります。
3. 構造変更や取り付け方法の不備
ステーの固定が甘い、遮熱板がないなど、取り付け状態に問題がある場合も不合格になります。
マフラーが車検対応かチェックする方法

JMCA認証プレートの有無

マフラー本体にリベット留め等でプレートが付いているのを見たことがありますか?
JMCA認証プレートは以下の3項目を保証するマークです。
- 日本の道路交通法に適合しており、一般公道で使用することができる
- 車検に適合していることの証明
- 第三者機関による試験に基づく高い信頼性

JMCA認証プレートが付いていないマフラーは公道では使えません。
型式マッチ
JMCA認証プレートと装着車両のエンジン型式が一致していない場合はJMCA適合外となります。
これはプレートの刻印の記号と数値で適合規制を判読します。


具体的な認証プレートの見方や種類についてはJMCA公式サイトで確認を ⇒ JMCA公式サイト



特にハーレーは同じモデルでも年式で型式が変わるため注意が必要です。
もし自分が装着しているマフラーが適合しているのか確認したいときは、JMCA公式サイトの認定/認証マフラー検索を利用すると便利です。
ハーレーのおすすめの社外車検対応マフラー


車検対応と記載がありますが、車検対応は車種・年式・型式まで一致して初めて成立します。
購入前に「JMCA認証プレート」やメーカーの型式適合表で必ず照合してください。
JMCAのプレート仕様はJMCA公式サイトでどの年式規制に適合しているか記号で判別できます。
Dr. Jekill & Mr. Hyde


Dr. Jekill & Mr. Hyde は、スイスを拠点とする高性能電子制御マフラーブランドです。
元々はレーシングやパフォーマンス向け排気システムの開発で培った技術を、一般向けの市販マフラーに応用しており、音量をハンドルのスイッチ操作で切り替えられる独自の電子制御機構が最大の特徴です。
項目 | 内容 |
---|---|
音質傾向 | モードに応じて静音〜重低音の爆音まで切替可能。重低音は深みがあり、加速感と迫力が両立。 |
性能面 | 低速トルクの向上と排気効率改善が可能。電子制御による音量切替機能で車検や騒音規制にも対応しやすい。 |
注意点 | JMCA認証モデルは日本仕様のみ。北米仕様や非認証モデルは車検非対応。電子制御部分のメンテナンスが必要な場合あり。 |
Belle’s Performance(ベルズパフォーマンス)


Belle’s Performance(ベルズパフォーマンス) は、日本国内で設計・製造されるハーレー用マフラーを手がけるブランドです。
販売されているのは車検対応のサイレンサー(スリップオンタイプのマフラー)です。
純正のエキゾーストパイプに取り付けるだけなので、その手軽さから人気を博しています。
項目 | 内容 |
---|---|
音質傾向 | 低音重視でありながら過度に大きくならず、街乗りでも扱いやすい。マイルドで上品なサウンド。 |
性能面 | 排気効率を改善しつつ、低速トルクも安定。純正マップとの相性が良く、ツーリングから街乗りまで幅広く対応。 |
注意点 | JMCA認証済みモデルが中心で車検対応しやすいが、モデルによっては音量や型式適合を確認する必要あり。 |
人気のあるハーレー用社外マフラーはほとんどが車検非対応
ハーレー乗りの間で人気の高い社外マフラーブランドのほとんどが日本の車検基準に適合していない仕様が一般的です。
ある年式だけとか一部のモデルだけ車検対応だったりしますが、それは稀なケースです。
見た目や音質は抜群でも、「JMCAプレートがない=車検非対応」のケースがほとんど。
ここでは代表的なブランドごとに詳細を見ていきます。
Vance & Hines(バンス&ハインズ)
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 深みのある重低音と力強い加速感が魅力。直線的で太めのデザインが多く、視覚的にも迫力がある。 |
音質傾向 | ドコドコ感の強い重低音+乾いたアメリカンサウンド。 |
性能面 | 低速トルクアップを感じやすく、街乗りからツーリングまで扱いやすいセッティング。 |
非対応の理由
- アメリカ本国の規制(EPA規格など)に沿った設計で、日本の騒音・排ガス基準を想定していない。
- 特に「Short Shots」「Big Shots Staggered」などの人気モデルは、近接排気音が軽く100dB超えになるケースが多い。
- JMCA認証プレートが付いていないため、検査員が即座に非適合と判断することが多い。
例外的に対応する場合
- 過去に【Japan Spec】として国内正規代理店が販売した一部モデルにはJMCAプレートが付属していた。
- ただしこの場合も「型式」「年式」まで一致して初めて有効。
KERKER(カーカー)
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 直線的かつシンプルなデザインが特徴。レーシング寄りのサウンドと、レスポンス重視の性能チューニングが人気。 |
音質傾向 | 乾いた高めの音質で、アクセル開度に応じた鋭い排気音。 |
性能面 | 中高速域の伸びが良く、ハイウェイやスポーツライディング向け。 |
非対応の理由
- アメリカ発の老舗パフォーマンスマフラーで、レースやサーキット向けモデルが中心。
- 音量規制に合わせたインナーサイレンサーを装着しても、規定値(94dB)を超える場合がある。
- JMCAプレートの付属は基本的になし。
例外的に対応する場合
- 国内代理店が販売した【政府認証仕様】が存在するが、生産数が少なく中古市場でも希少。
- 過去の車検合格実績がある車両でも、改造や消耗により音量が上がっている可能性あり。
Screamin’ Eagle(スクリーミンイーグル)【北米仕様】
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 純正ならではのフィット感と信頼性があり、エンジンやECUチューニングとのセットアップ性も高い。 |
音質傾向 | 重低音が効いた厚みのあるサウンドで、純正らしい落ち着きと迫力を両立。 |
性能面 | 低中速トルクの向上に優れ、市街地からツーリングまで幅広く対応。 |
非対応の理由
- ハーレー純正カスタムブランドだが、北米仕様の多くは「競技専用部品」扱い。
- 音量・排ガスともに日本の基準を大きく上回る仕様が多い。
- プレートや型式認証の表示がなく、純正品でもそのままでは車検不可。
例外的に対応する場合
- 日本国内ディーラーで販売された「政府認証モデル(ストリートキャノン等)」は、型式一致で車検通過可能。
- ただし、同じ名前でも北米仕様と国内仕様で品番が違うため、輸入品は非対応の可能性大。
ハーレーのマフラーは車検対応仕様を装着しよう
ハーレーのカスタムの定番といえばマフラー交換。
とはいえ、車検対応モデルとなると物足りなさを感じてしまう人が多いの事実。
個人的に物足りなさを感じてしまうのは「ハーレー=爆音」のイメージが刷り込まれているのが少なからずあるのではと考えています。
車検対応マフラーでも十分良い音を奏でていると思います。
もしハーレーのマフラーの交換を検討しているのであれば、本記事で紹介した車検対応のマフラーを選んで堂々と公道を走りましょう。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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