長らく日本メーカーとイタリアメーカーとの間で覇権争いが続いていたMotoGPですが、勢力図が変わりつつあります。
理由はオーストリア勢です。
いまオーストリアのバイクメーカーであるKTMが旋風を巻き起こしています。
Pos. | Rider | Bike | Point |
---|---|---|---|
1 | フランセスコ・バニャイア | ドゥカティ | 437 |
2 | ホルヘ・マルティン | ドゥカティ | 416 |
3 | マルコ・ベゼッチ | ドゥカティ | 326 |
4 | ブラッド・ビンダー | KTM | 268 |
5 | ヨハン・ザルコ | ドゥカティ | 204 |
第三勢力としてオーストリアのバイクメーカーであるKTM社が台頭してきて盛り上がりを見せています。
もちろん、オーストリアのバイクメーカーはKTMだけではありません。
本記事では、いま最も勢いがあるといっても過言では無い、オーストリアのバイクメーカーを紹介します。
オーストリアのバイクメーカーの一覧と特徴
ブリクストン【BRIXTON MOTORCYCLES】
「ブリクストン」という名からもわかるように、イギリスのストリートカルチャーを意識したコンセプトのバイクを製造しています。
ブリクストンの特徴
- 2015年に誕生した新興メーカー
- オーストリアで開発・設計され、中国の合弁会社によって製造
- レトロな外観の小排気量バイクを得意とする
ブリクストンの歴史
- 1916年:オーストリアにて親会社であるKSRグループが創業される
- 1996年:KSRグループがバイク部門のディストリビューター事業を開始する
- 2015年:BRIXTONモーターサイクルを立ち上げる
- 2023年:MOTORISTSが正規代理店となり日本での販売が開始される
- 2023年:Motor AwardsでCrossfire 125が最優秀シティバイク賞を受賞する
ブリクストンの人気車種
Crossfire 125
Cromwell 125
Cromwell 1200
Cromwell 1200はトライアンフのボンネビルとライバルになりそうですね。
KTM
MotoGPだけではなく、日本での車体の販売も右肩上がりで絶好調のKTM。
正式名称はKTM Sportmotorcycle AGです。
なおKTMの頭文字の意味は以下のようになっています。
- K……Kraftfahrzeug
- T……Trunkenpolz
- M……Mattighofen
直訳すると「マッティクホーフェンに住むトゥルケンポルツさんが作る乗り物」です。
KTMの特徴
- 排気量にかかわらず実用面より趣味嗜好性重視した思想で設計
- 軽量で高出力に特化した設計
- 2サイクルエンジンの車体がラインナップにある(300EXC)
KTMの歴史
- 1934年:ヨハントランケンポルツによってマッティッヒホーフェンに整備士兼自動車修理工場が設立される
- 1951年:戦後、修理の需要が激減したため、オートバイの製造を開始する
- 1971年:レース業界向けのオートバイを生産する
- 1991年:経営不振に陥り破産。ラジエーター、オートバイ、自転車、工具の 4 つの独立した部門に分割される。
- 1992年:新たに二輪部門が設立され、KTM Sportsmotorcycle GmbH が設立。後に現在のKTM-Sportsmotorcycle AGとなる
KTMの人気車種
390 DUKE
RC 390
ハスクバーナ【Husqvarna Motorcycles】
ハスクバーナは農林造園業機械、建設関連機器、産業機械、緑化散水機器を総合的に扱うメーカーです。
バイクに乗らない人にはチェーンーソーのメーカーって言ったほうが伝わりやすいかもしれないですね。
実はバイクは数ある部門の中の1つしかないんです。
ハスクバーナの特徴
- 元々はチェーンソーや芝刈り機で有名だったスウェーデンの会社がバイク業界に進出
- 走破性が高い車体をリリースするオフロードに強いメーカー
- 外観、指向性、設計が異なるがKTMと基本車体を同一にしている
ハスクバーナの歴史
- 1689年:スウェーデンのハスクバーナでマスケット銃のメーカーとして創業
- 1903年:オートバイの製造を開始する
- 1939年:スウェーデン最大のオートバイ製造メーカーに成長する
- 1987年:オートバイ部門がイタリアのカジバに売却される
- 2007年:ドイツのBMWに買収される
- 2013年:KTMグループの一部となる
ハスクバーナの人気車種
Svartpilen 401
701 Enduro
オーストリアのバイクメーカーの勢いは本物
「注文したパーツがまだ届いていないから、先に納車して後から付けます」
海外メーカーあるあるですが、KTMのRC390を購入した友人がまさにそれでした。
ここ数年はKTMもハスクバーナも日本でも人気が過熱し納車待ちが続いていました。
しかし、最近はようやく供給体制が整ってきて街中で見かける機会も増えてきた感じがします。
興味が湧きましたらぜひ、いま勢いのあるオーストリアのバイクメーカーに触れてみて欲しいです。
気になるメーカーがあったら、ぜひディーラーに足を運んでみてはいかがでしょうか?
ただし、今お乗りのバイクから乗り換えを考えているのであれば、ディーラーでの下取りはオススメしません。
なぜならディーラーで取り扱っている以外の車種には高い値段が付く可能性が低いからです。
少し手間ですが、いったん一括査定に申し込んで、相場を知ってから動き出したほうが損をせずに済みます。
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軍資金は多いに越したことは無いですからね。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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