好きな物に囲まれた空間が欲しい。
そんな私のワガママで建てたガレージですが、1つだけ不満がありました。
Wi-Fiが繋がらない。

電波の範囲は十分に満たしている。
おそらく自宅とガレージの外壁が電波を遮断しているのが要因。

Wi-Fiルーターを強化したり、中継器を導入したりしましたが改善しませんでした。
何とかならないものかと足掻いた結果『PLCアダプター』なるものを発見しました。


PLCアダプターとは、コンセントを介してインターネットを繋ぐ方式です。


Wi-Fiと異なり電波を飛ばさない仕組みなので、壁で電波が遮断される問題もクリア出来ます。
結論から言ってしまうと、PLCアダプターのおかげでガレージでインターネット通信が出来るようになりました。
が、だいぶ苦戦しました。



良く調べなかった私が悪いんですが。
この記事では私がPLCアダプター導入時に困った事と、実際の改善事例を紹介していきます。
筆者と同じように『ガレージにWi-Fiが届かなくて困っている』『PLCアダプターの導入を検討している』
そんな方に読んでもらいたい記事です。
では行ってみましょう。
PLCアダプターの通信速度は?
母屋との通信速度の比較




通信速度 | 母屋 | ガレージ |
---|---|---|
ダウンロード | 586.3Mbps | 15.2Mbps |
アップロード | 445.2Mbps | 2.94Mbps |
PLCアダプターを介すと通信速度はだいぶ落ちます。



とはいえ通常の使用であれば問題なく使えるレベルです。
用途ごとの比較
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断続的な通信が必要なZOOMは、時々モタつきました。
後述しますが、PLCアダプターの設置環境で速度・安定性も変わってきます。
表の数字は設置環境の対策を施した後の数字です。



設置した当初は速度も出ない。途切れる。買ったことをメチャクチャ後悔しました。
PLCアダプターの使い方
母屋とガレージが同じ分電盤を使っているのが条件
これは配電盤を見れば確認できますね。


もし使いたい先の電気配線が独立していたらPLCアダプターは使えません。


今回は【LDK(リビング)】から【車庫(ガレージ)】にPLCアダプターを繋ぎます。



同じ分電盤内で『同相別回路』にあるので条件を満たしていますね。
PLCアダプターの繋ぎ方


- ルーターからPLCアダプター①にLANケーブルを繋ぐ
- PLCアダプター①を母屋のコンセントに差し込む
- ガレージのコンセントにPLCアダプター②を差し込む
- PLCアダプター②にLANケーブルを繋ぎ通信機器に繋ぐ
細かい設定は必要ありません。
『うまくいけば』これだけで繋がります。
そう。『うまくいけば』なのです。
PLCアダプターを接続しても繋がらないとき
繋がらない、安定しない、速度が出ないときは下記の施策を試してみてください。
- 差し込むコンセントを変える
- コンセントボックスをPLCアダプターだけにする
- 他の機器のコンセントプラグを抜く
- 母屋のWiFiルーターを変える



そうは言っても『試してみたら改善した』なので、これといった根拠はありません。ご承知おきください。
では項目ごとに解説していきます。
差し込むコンセントを変える
ガレージには2つコンセントボックスを設けているんですが、片方のコンセントを使うと「インターネット環境無し」になってしまいました。


ダメ元でもう片方のほうを使ってみると、繋がるようになってしまいました。
(1本引き込んだものを分岐させているだけで、やっていることは変わらないはずなんですが)



はっきりとした理由はわかりませんが、挿し込むコンセントを変えてみるのも1つの手かもしれませんね。
コンセントボックスをPLCアダプターだけにする
1つのコンセントボックスにPLCアダプター以外の電化製品のプラグを挿し込むと、途端に通信速度が落ちてしまいました。
特にスマホの充電器は相性が悪く、コンセントに指すだけで通信が遮断されてしまいます。




PLCアダプターを挿しているコンセントボックスには、他の電化製品のプラグを挿すのは避けたほうが良いです。



ガレージ側はコンセントボックスが2つしかないのに、片一方はPLCアダプターに専用になってしまいました。
他の機器のコンセントプラグを抜く
PLCアダプターは同一電気配線内で電化製品を使うと、通信に影響が出やすいのが難点です。
つまり、母屋で家族が生活している限り影響は避けらない。



当たり前の話ですが家族の生活が優先です。ガレージ側で何とかするしかありません。
そうは言ってもガレージの電化製品をすべて取っ払ったら本末転倒です。
できる範囲で足掻いてみました。
- 挿されているプラグの数を減らす
- 電源タップや、延長コードを外す




電源タップ無しは無理ですね。
母屋のWiFiルーターを変える
WiFiルーターを変えてみたら、通信速度がめちゃくちゃ安定するようになりました。



いろいろ試してみましたがこれが一番効果がありました。
やったことはNEC製からTP-Link製に変えただけ。
※ルーターのスペックに大きな差はありません。



PLCアダプターとWiFiルーターの相性ってあるんですね。


用途にもよるがPLCアダプターは使える
PLCアダプターの通信速度・安定性は、設置環境の影響を大きく受けます。
筆者はたまたま上手くいきましたが、どうしてもPLCアダプターがハマらない環境もあると思います。
もう少し安定した通信環境にするには、気軽な【置くだけWi-Fi】が一番融通が利いて便利です。
\ コンセントを差すだけ!工事不要! /
筆者のように
- Youtubeを見ながら作業したい
- パソコンを使ってバイクの整備情報を見たい
これくらいの用途であればPLCアダプターで十分です。
わざわざガレージにLANケーブルを引き込むのは現実的では無いですからね。
(お金もかかるし)



まずは、PLCアダプターを試してみてからでも遅くないと思いますよ。


今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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