PLCアダプターの使い方とデメリット【繋がらなかった時の解決方法も紹介】

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母屋から庭を隔てた離れやガレージにWi-Fiの電波が届かない。

そんな問題を解決してくれるのがPLCアダプターです。

PLCアダプターとは、宅内の電気配線を活用して有線LANの接続環境を拡張できるネットワーク機器のこと。別名でコンセントLANとも呼ばれており、住宅の壁にあるコンセントに繋げるだけで安定したネット通信が手軽に利用できます。

引用:SAKIDORI
引用:I-O DATA Global
PLCアダプターのメリット
  • Wi-Fiと異なり電波を飛ばさない仕組みなので、壁で電波が遮断されない
PLCアダプターのデメリット
  • 通信速度が低い
  • 電気配線構造によっては使えない

筆者はPLCアダプターを使って、母屋から離れたガレージにインターネット環境を設けることが出来ました。

とはいえ、最初はまったく使い物にならず購入したことを後悔しました。

勝手がわからずだいぶ苦戦しました。

本記事では筆者の実体験をもとにPLCアダプター導入時に困った事と、改善事例を紹介していきます。

では行ってみましょう。

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PLCアダプターのデメリット

PLCアダプターのデメリットは以下の2点です。

  • 通信速度が低い
  • 電気配線構造によっては使えない

PLCアダプターの通信速度は低い

PLCアダプターのデメリットの1つが通信速度の低さです。

とはいえ、これは筆者の設置環境によるものです。

詳細は後述しますが、PLCアダプターの設置環境で速度・安定性も変わってきます。

母屋との通信速度の比較

母屋の速度
ガレージの速度
通信速度母屋ガレージ
ダウンロード586.3Mbps15.2Mbps
アップロード445.2Mbps2.94Mbps

PLCアダプターを介すと通信速度はだいぶ落ちます。

用途ごとの比較

ネット上への書き込み
ニュース記事の閲覧
Youtube
ZOOM

筆者の設置環境ではテレワーク用には向きません。

電気配線構造によっては使えない

PLCアダプターは『母屋とガレージが同じ分電盤を使っている』のが使用条件です。

母屋とガレージが同じ分電盤を使っているのが条件

PLCアダプターが使えるかは配電盤を見れば確認できます。

母屋の配電盤の中に離れやガレージのブレーカーがあればPLCアダプターが使えます。

もし、それぞれ電気配線が独立していたらPLCアダプターは使えません。

通信の安定性は回路の組み合わせで決まる

同じ配電盤内にブレーカーがあっても電気配線構造によって通信安定性が異なります。

引用:SHARP
通信の安定性の指標

【同相同回路 > 同相別回路 > 異相回路】

筆者の自宅では【LDK(リビング)】から【車庫(ガレージ)】にPLCアダプターを繋いでいます。

この組み合わせだと『同相別回路』に該当するので、最適ではありませんが条件を満たしています。

PLCアダプターの使い方と繋がらない時の対処法

PLCアダプターの接続例
  1. ルーターからPLCアダプター①にLANケーブルを繋ぐ
  2. PLCアダプター①を母屋のコンセントに差し込む
  3. ガレージのコンセントにPLCアダプター②を差し込む
  4. PLCアダプター②にLANケーブルを繋ぎ通信機器に繋ぐ

細かい設定は必要ありません。

『うまくいけば』これだけで繋がります。

残念ながら筆者はなかなかうまくいかず苦戦しました。

PLCアダプターを接続しても繋がらないとき

繋がらない、安定しない、速度が出ないときは下記の施策を試してみてください。

  • 差し込むコンセントを変える
  • コンセントボックスをPLCアダプターだけにする
  • 他の機器のコンセントプラグを抜く
  • 母屋のWiFiルーターを変える

差し込むコンセントを変える

筆者のガレージには2つコンセントボックスが設けられています。

ほぼ同じ条件で電気は通っているのに、差し込むコンセントによってはインターネットが繋がりませんでした。

  • コンセント① インターネット環境無し
  • コンセント② 通信可能

通信が安定しないときは挿し込むコンセントを変えてみたら改善するかもしれません。

コンセントボックスをPLCアダプターだけにする

1つのコンセントボックスにPLCアダプター以外の電化製品のプラグを挿し込むと、途端に通信速度が落ちます。

特にスマホの充電器は相性が悪いです。

正常な状態
遮断された状態

コンセントに指すだけで通信が遮断されてしまいます。

PLCアダプターを挿しているコンセントボックスには、他の電化製品のプラグを挿すのは避けたほうが良いです。

他の機器のコンセントプラグを抜く

PLCアダプターは同一電気配線内で電化製品を使うと、通信に影響が出やすいのが難点。

残念ながら母屋で家族が生活している限り影響は避けられません。

当たり前の話ですが家族の生活が優先です。

ガレージ側で何とかするしかありませんよね。

でもガレージの電化製品をすべて取っ払ったら本末転倒ですよね。

そんな筆者の施策は以下の2点です。

  • 挿されているプラグの数を減らす
  • 電源タップや、延長コードを外す

とはいえ、電源タップ無しでのガレージライフは無理があるので、できる範囲で……

使用頻度の低いコンセントを2、3個外すだけでもだいぶ改善されますよ。

母屋のWiFiルーターを変える

WiFiルーターを変えてみたら、通信速度がめちゃくちゃ安定するようになりました。

いろいろ試してみましたがこれが一番効果がありました。

やったことはNEC製のルーターからTP-Link製に変えただけ。

※ルーターのスペックに大きな差はありません。

同じメーカーの物を使ったほうが相性が良いのかもしれませんね。

デメリットを許容できればPLCアダプターは使える

PLCアダプターのデメリットは通信速度の低さです。

とはいえ、筆者のように、

  • Youtubeを見ながら作業したい
  • パソコンを使ってバイクの整備情報を見たい

これくらいの用途であればPLCアダプターで十分です。

逆にゲームなど用途で、速いネット環境を望む方にはPLCアダプターはオススメしません。

快適な通信環境を求めるなら、工事無しで設置できるコンセントタイプのWi-Fiがオススメです。

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まずは、PLCアダプターを試してみてからでも遅くないと思いますよ。

今回の記事は以上になります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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