【ハーレーのVIN(車体番号)の読み方】年式と生産国の見分ける方法

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ハーレーのVIN(車体番号)は、「調べようと思えば調べられるが、仕組みが分かりにくい」

そんな位置づけの情報だと思います。

ただ、VINの構造を一度きちんと理解しておくと、

  • 年式確認
  • モデル特定
  • 生産国・工場の把握

といった作業が、かなりスムーズになります。

VINは知っていて損は無い知識だと思います。

この記事では「ハーレー VIN」「ハーレー 車体番号」で調べている方に向けて、VINから“何が・どこまで分かるのか”を整理することを目的に書いています。

ぜひ最後まで読んでいいただけると嬉しいです。

この記事を書いた人
  • 所有車種:2009年式FXDB
  • 所有歴:16年
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VIN(車体番号)とは何か

VINとは情報を一定のルールに基づいて符号化したもの

そもそもVIN(車体番号)とは何でしょうか?

VIN(車体番号)とは

VIN(Vehicle Identification Number)は、1981年以降のハーレーダビッドソン全車に採用されている 17桁の識別番号です。

日本では「車体番号」と呼ばれますが、実際には単なる管理番号ではなく、以下の情報を一定のルールに基づいて符号化したものです

  • 製造者
  • モデル
  • 年式
  • 組立工場
  • 製造番号

読み方さえ覚えてしまえば、車体情報が簡単にわかりますよ。

VINはどこで確認する?

VINは主に次の2か所で確認できます。

出典:DOWNTOWN
  • フレームのネック部分(ハンドル下)
  • 車検証の「車台番号」欄

中古車の場合は、フレーム刻印と車検証が一致しているか を必ず確認してください。

一致していなかったら、盗難車の可能性もあります。

ハーレーVINの基本構造(17桁)

VINで年式を判別する方法

上記のVINは筆者の所有する2009年式FXDBのVINです。

VINは17桁で、意味ごとに役割が分かれています。

  • 1〜3桁:メーカー識別(WMI)
  • 4桁目:車両タイプ(エンジンの大きさの識別)
  • 5~6桁モデル系列コード
  • 7桁:エンジンタイプ
  • 8桁:キャリブレーション/構成、導入
  • 9桁目:チェックディジット
  • 10桁目:年式(モデルイヤー)
  • 11桁目:組立工場
  • 12〜17桁:製造番号

すべてを暗記する必要はありませんが、10桁目と11桁目は、実用上よく使うポイントです。

参考までに上記を筆者の所有する2009年式FXDBに当てはめると……

  • 5HD:米国以外での販売用として米国内で製造されたモデル
  • 1:901cc以上のモデル
  • GX:ダイナモデル
  • 4:ツインカム96
  • 1:米国内(DOM)通常導入
  • 3:チェックディジット
  • 9:2009年モデル
  • K:カンザスシティ工場で組立
  • 306517:製造番号

このようにVINではアメリカのカンザス工場で生産された2009年式のダイナモデルという情報までは読み取れますが、ストリートボブなどの派生モデルの識別までは出来ません。

VINで年式を判別する方法

VINの10桁目は年式を判断指標になりますが、重要なのは、VINの10桁目が示すのは 登録年ではなくモデル年式 という点です。

たとえば、

  • 2019年に登録された車両でも
  • VINの10桁目が「K」であれば 2019年モデル
  • 「J」であれば 2018年モデル

というように、行政上の年とメーカー年式は一致しないことがあります

【年式コード一覧表】VIN 10桁目対応

年式コードの識別は以下のようになっています。

10桁目モデル年式
A1980 / 2010
B1981 / 2011
C1982 / 2012
D1983 / 2013
E1984 / 2014
F1985 / 2015
G1986 / 2016
H1987 / 2017
J1988 / 2018
K1989 / 2019
L1990 / 2020
M1991 / 2021
N1992 / 2022
P1993 / 2023
R1994 / 2024
S1995 / 2025
T1996
V1997
W1998
X1999
Y2000
12001
22002
32003
42004
52005
62006
72007
82008
92009

なぜアルファベットと数字が混在しているのか

VINの年式コードは【アルファベット → 数字 → アルファベット】という形で循環しています。

これは世界共通規格で、以下のルールに基づいています。

  • 誤認しやすい文字(I / O / Q)を使わない
  • 30年周期でコードを再利用する

そのため、年式は必ず他の情報(モデル構成や年代感)と合わせて判断します。

VINから生産国・組立工場を判別する方法【詳解】

  1. VINの1〜3桁を確認(メーカー・市場)
  2. VINの11桁目を確認(組立工場)
  3. 両方を組み合わせて判断

後述しますが、生産国は組立工場を指します。

VINの11桁目を確認すれば生産国がわかりますよ。

生産国は「1〜3桁」だけでは決まらない

VINの1〜3桁(WMIコード)は、メーカーや市場区分を示すコードです。

1〜3桁意味
1HD米国向け
5HD輸出向け
MLYタイ生産車向けコード
MEGインド生産

ただしここで重要なのは、1HD/5HDだけでは生産国は確定しないという点です。

これはハーレーが採用しているCKD(完全ノックダウン方式)が理由です。

CKD(完全ノックダウン方式)とは

製品を完全に分解した部品の状態で輸出し、現地でゼロから組み立てる生産方式

組立工場を示すのはVINの11桁目

実際の生産拠点を判断する際に見るのが、**VINの11桁目(組立工場コード)**です。

11桁目組立工場
Y / Bヨーク工場(米国)
Kカンザスシティ(米国)
Lタイ工場
Nインド工場

1〜3桁+11桁をセットで見ることで、初めて生産国・工場を判断できます。

ハーレー社は前項で述べたCKD(完全ノックダウン方式)を採用しているので、アメリカでパーツ類を製造して、他の地域で組立する生産方式をとっています。

  • 日本向けの車体をアメリカでパーツを製造【5HD】
  • タイにパーツ輸送して組立【L】

上記の流れだと組み立てたタイが生産国扱いになります。

これが近年、日本に導入されるハーレーがタイ生産になっている理由です。

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まとめ:VINで分かること・分からないこと

VINで分かるのは、以下の3つです。

  • 年式(モデルイヤー)
  • 組立工場
  • 製造番号

一方で、すべての部品原産国、細かな仕様変更の全履歴までは分かりません。

  • 年式を正確に知りたい
  • 説明内容を裏取りしたい
  • パーツ選びで失敗したくない

VINは万能ではありませんが、こういった判断の軸として使うくらいが現実的です。

まずは一度、ご自身のハーレーのVINを見て識別してみてはいかがでしょうか?

今回の記事は以上になります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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