バイクでの高速道路の走行に怖い印象を持っていませんか?
それは間違った印象で、交差点も無ければ歩行者もいない高速道路は一般道より危険が少ないんです。
とはいえ、それは何もトラブルが起こらない前提の話。
高速道路でトラブルが起こると一般道に比べてメチャクチャめんどくさい。
何よりあの速度域でのトラブルは怖すぎますよね。
筆者自身も何度か怖い体験をしたことがあります。
本記事では筆者の高速道路でのトラブル体験談と、対処方法を紹介していきます。
知っておくだけで、もしもの時も怖くないですよ。
高速道路をバイクで走行中に遭ったトラブル
筆者がバイクで高速道路を利用したときに体験したトラブルは以下の3つです。
とはいえ、すべて筆者の準備不足が原因です。
ETCバーが上がらない
ETCのアンテナの取り付け位置が悪く、センサーが感知しませんでした。
見た目を重視しすぎた弊害ですね。
ETCバーは上がらないものだと思って通過する
筆者のケースは自業自得ですが、ETCバーが上がらないケースは多々あるそうです。
- カードの入れ忘れ
- ETC機器の故障
いつ自分がそのような事態に遭遇するかわかりません。
バーが上がらない前提で、バーを避けて中央を通過しましょう。
ぶつかったらバランスを崩して大事故になりかねませんよね。
絶対に止まってはいけない
バーが上がらなかったとしても絶対にその場に止まってはいけません。
後続車がいたら追突されます。
慌てずに通過しましょう。
ETCバーが上がらなかったときの対処
ひとまずツーリングを楽しみましょう。
ETCバーが上がらなかったときは、出口料金所でちょっとした手続きをすれば解決します。
高速道路を降りるときに出口料金所で『一般』の表示レーンに行って係員さんに事情を話しましょう。
ETCも同様です。
その際に聞かれるのが、以下の2点です。
- どこのインターから乗ったか?
- 何時くらいに追加したか?
これをもとに走行記録の照会をして処理をしてくれますよ。
JCTで分岐を間違える
高速道路の分岐ってわかりにくいですよね。
間違った方面に行ってしまったら絶望的な気持ちになります。
そんな時、役に立つのが特別転回という救済制度です。
もちろん時間は戻ってはきませんが、無駄な出費は抑えられます。
特別転回とは
特別転回という制度を使うと、本来降りる予定だったインターまで高速道路を通って引き返すことができます。
そして乗り間違えたぶんの料金はかからないんです。
特別転回(回転)とは、高速道路を運転していて分岐点で道を間違えたなど、何らかの理由で目的のインターチェンジで降りられなかった場合、追加料金なしでUターンできる制度のことです。
出典:グーネットマガジン
特別転回のやり方
間違ったからといって絶対に逆走してはいけません。
ETCも同様です。係員さんに『降りるインターを間違えてしまった』と事情を伝えましょう。
ETCの場合は特別転回が出来るように処理してくれます。
筆者が利用したときは中央分離帯を外してUターンさせてくれました。
あとは通常の通過方法と変わりません。
2区間以上行きすぎてしまったり、特別転回をしたあとに目的のICで降りられなかった場合も有効ですよ。
高速道路上にスマホを落とした
数年前、ツーリング中に起こった出来事です。
高速道路を走行中、突然ホルダーからスマホが外れて道路に落としてしまいました。
落としても止まらない
落としてしてしまったからといって焦って急ブレーキをかけてはいけません。
冷静に路側帯にバイクを停止する……これもダメです。
高速道路上は道路交通法により、駐停車禁止となっています。
路側帯にはみ出してきた車に追突される可能性もありますからね。
最善策は最寄りのPAもしくはSAに入り【道路緊急ダイヤル#9910】に電話しましょう。
すぐに連絡しなくても対応してくれた
筆者は帰宅後に連絡しました。
落としたスマホがサブ機だったのもあり、緊急性が無かったからです。
聞かれた内容は以下の3点です。
- スマホの特徴
- 落とした場所
- 落とした時間帯
なんと連絡した次の日にはスマホを回収してくれました。
郵送も可能
落としたのは自宅から300kmも離れた場所。
取りに行くのもちょっとしたツーリングになってしまいます。
せっかく回収していただいたので、着払いで郵送してもらいました。
無事に車に潰されてペチャンコのスマホが戻ってきました。
NAVI用にはサブ機を使うべき
筆者はサブのスマホをナビ専用として使っていたので慌てず対処できました。
これがメインで使っているスマホだったらと思うとゾッとします。
スマホホルダーも完ぺきではありません。
古いスマホを格安simでナビ専用機として使うと安心ですよ。
バイクで高速走行中にトラブルが起きたら
トラブルの大きさにもよりますが、理想は次のサービスエリア、パーキングエリアまでの自力走行です。
やむを得ないときは落ち着いて路側帯にバイクを停止させましょう。
高速道路の路側帯にバイクを停車する際の注意
路側帯とはいえ高速道路上。
決して安全地帯ではありません。
追突される危険を避けるためにも、後続車に路側帯にバイクが停車していることを知らせることが重要です。
発炎筒
トラブルでバイクが停止したときに有効なのが発炎筒です。
※正式名称は【自動車用緊急保安炎筒】
とはいえ、バイクに発炎筒を積んでいる方はなかなかいないと思います。
『ハザードを点灯させる』『車体を進行方向と逆に向けてヘッドライドを点灯させる』など後続車に路側帯にバイクが停止していることを知らせる工夫をしましょう。
三角表示板の設置
発炎筒に続き、バイクに三角表示板を積んでいる方も少ないのではないでしょうか。
しかし道路交通法第75条の11によると、高速道路で車体を停止させるときは三角表示板の設置が義務づけられています。
この義務に違反した場合、「故障車両表示義務違反」となり、反則点数1点、反則金6千円が科せられます。
警察の方に確認してみましたが、この法律は例外なくバイクにも適用されるそうです。
積載スペースの無いバイクにはツラい話ですね。
停止表示灯を携帯しておきたい
筆者のバイクに積載スペースは皆無。
しかし法律の適用範囲がバイクにも及ぶとなると、何とかしなければなりません。
そこで発見したのが三角表示板の代わりにもなるエーモン社の停止表示灯です。
こちらの商品は三角表示板の代わりに設置できる道路交通法施行規則適合品。
つまり、これさえあれば三角表示灯を携帯しなくて済むんです。
手のひらくらいのサイズなので、ツールバッグにも収まります。
ハーレーのツールバッグ取り付け位置はダウンチューブの下部がオススメ
防護柵より外側の安全な場所へ逃げる
三角表示板などを設置したら、バイクは路側帯に残してガードレールなどの防護柵より外側の安全な場所へ移動しましょう。
何度も言いますが、路側帯は安全ではありません。
名神高速上り線で走行中の乗用車が路側帯で作業中の工事車両に突っ込み炎上 3人が死傷
安全な場所に避難してから道路緊急ダイヤルに電話しましょう。
故障が発生した場合には、非常電話もしくは道路緊急ダイヤル(#9910) でその旨ご一報いただきますよう、お願いいたします。道路管制センターにて交通管理隊を出動させるとともに、二次事故防止のために情報板を点灯し、後続車両への注意喚起を行います。お客さまがご契約されているなど、ご存知のレッカー業者があれば、携帯電話等でレッカー会社にご自身で手配していただき、道路管制センターにその旨をお知らせください。
引用:NEXCO東日本
高速道路をバイクで走るのは怖くない
筆者自身はトラブルに見舞われて、そのたびに調べて対処して知識を得ました。
事前に知識があれば、トラブルに見舞われても冷静に対処できます。
そもそもトラブルの原因は全て筆者の準備不足が原因でしたからね。
正しい知識、準備さえしておけば大丈夫です。
怖がらず高速道路を利用してバイクツーリングを楽しみましょう。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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