- 『稼ぐ力』『守る力』『還元する力』 をグラフで簡単に説明
- ヤマハ発動機の事業展開と今後の見通し
保有株の分析を兼ねて『ヤマハ発動機【7272】』の株を購入した理由を書いていきます。



コロナショック前に掴んだ銘柄だったので、下落局面は堪えました
- 海外売上比率が高くマリン事業が堅調だった
- 安定した財務・配当で注視していた中、株価が割安水準になった
ヤマハ発動機は2014年に諸事情で、一度売却してしまった銘柄です。
それ以降、買い戻すタイミングを伺っていたら、ずいぶん時間がかかってしまいました。
今回の記事では、ヤマハ発動機のIR資料を簡単にまとめたので紹介します。
ヤマハ発動機【7272】とは
ヤマハ発動機と言えばMotoGPにも参戦し、世界中に幅広いファンを持つ『四大二輪メーカー』のひとつです。



バレンティーノロッシ最高!
実はヤマハ発動機の売りは、バイク(ランドモビリティ)だけでは無いんですね。


売上高だけで見るとバイク(ランドモビリティ) が圧倒的ですが、利益を生みだしているのはマリン事業です。



船外機のシェアは『世界一位』です
ヤマハ発動機【7272】の株価を分析:IR資料より



数字は苦手だなー



わかりやすいように数値をグラフ化していきますね
今回IR資料を分析するにあたり、参考にした図書はこちらです。
用語や数字の意味はこちらの記事で解説していますので良かったらご覧ください。


稼ぐ力 → 「〇」


ここ数年、売上高があまり伸びていないだけでなく『ROEが下落し続けている』のが気になります。
しかし直近の決算短信を見ると『全事業で良好な事業環境となり、増収。』と記載されています。
増収効果・ミックス改善等により、大幅に増益。各利益で上期過去最高とポジティブな内容です。
課題だった『新興国向けの二輪車事業』もプレミアム戦略が奏功し、業績が上向いてきたようです。
2021年12月期の予想ROEも13.74%としているので、コロナショック前の水準に回復したと考えられます。
守る力 → 「〇」


コロナショックに見舞われた2020年は手持ちの現金を増やして、しっかり守る体勢を整えています。
自己資本率も安定していますので、財務体勢は盤石と考えられます。
還元する力 → 「〇」


ヤマハ発動機は【株主優待制度】を採用しています。


2013年から減配はありませんでしたが、さすがにコロナショックを受けて2020年は減配となっていますね。
事実、2020年の6月期は無配で、12月期も未定の状態でした。
そんな中、予想を超える売り上げがあったとは言え、12月期にしっかり配当を出し株主に還元する姿勢は好感が持てます。
ヤマハ発動機の海外売上比率
こちらのグラフは、ヤマハ発動機の3主要事業(ランドモビリティ・マリン・ロボティクス)の『地域別売上比率』です。


『売上高の90%以上を海外で稼ぐ』ことが出来ているので、グローバル企業と言えますね。
先にも述べましたが、低迷していた『東南アジア地域の二輪車の売り上げ』も回復してきました。
二輪車事業の『プレミアム戦略』が功を奏しているようです。
アジア諸国地域は、この先も人口の増加が予想されていますので、今後の事業展開に期待です。
ヤマハ発動機【7272】を買ったキッカケ
私自身オートバイを所有していて、ヤマハのバイクが好きというのが理由なんです。
もちろんIR情報はチェックしましたが
数ある名車の中で『SR400』というバイクをめぐる遍歴が面白いので紹介します。


この『SR400』というバイクは40年間、ほぼ形を変えずに製造されてきました。
これまで何度も『廃ガス規制強化』による煽りを受けて生産終了に追い込まれました。
しかしヤマハ発動機社は、優れた技術で規制に対応し、SR400は不死鳥の如く蘇ってきました。
そして特筆すべきは、時代と共に、細かい仕様を変更しても『エンジンスタートがキック始動』のみ。


『キック始動』 というSR400のアイデンティティを、大事にするヤマハ発動機社の姿勢が素晴らしい。
マニアックな話になってしまいすみません。
こういった技術の裏付けがあるから、資本提携している『トヨタ自動車にエンジン供給』が出来るのではないでしょうか?



なお筆者はヤマハ発動機社製のバイクを所有したことはありません
まとめ:ヤマハ発動機【7272】の今後の株価は期待できる
ヤマハ発動機【7272】は『稼ぐ力』『守る力』『還元する力』の3拍子揃った素晴らしい会社ですね。
- 直近の決算短信は好調(EPSも過去最高予想)
- 課題だったアジア地域は収益が改善
- 株主への還元に積極的
とは言え現在(2021/09/21時点)の株価は決して割安な水準ではありません。
ここは様子を見て、下落時に拾うのも一手だと思います。
今回の記事は以上になります。
当ブログでは個別の銘柄について言及していますが、投資を推奨しているものではありません。
投資は自己判断でお願いします。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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